『ゴーストニューヨークの幻』(90)や『G.I.ジェーン』(97)で一時代を築き上げたスター女優デミ・ムーアが主演を務め、第97回アカデミー賞で作品賞や監督賞、主演女優賞など5部門にノミネートされた『サブスタンス』(5月16日公開)。このたび本作から、メガホンをとったコラリー・ファルジャ監督のインタビュー映像が解禁された。
【写真を見る】落ち目の女優が再生医療に手を出したら…美へ執着する狂気に満ちた主人公を、1990年代の超人気女優が怪演
50歳の誕生日を迎えた元人気女優のエリザベス(ムーア)は、容姿の衰えから仕事が減少し、ある再生医療“サブスタンス”に手を出す。すると薬を注射するやいなや、エリザベスの上位互換体“スー”(マーガレット・クアリー)が現れ、若さと美貌、そしてエリザベスの経験を武器にたちまちスターダムを駆け上がっていく。ひとつの心をシェアする2人には“1週間ごとに入れ替わらなければならない”という絶対的なルールがあったのだが、スーはそのルールを破ってしまい…。
このたび解禁されたインタビュー映像でファルジャ監督は「なぜこれほどまで歳を取ることに不安を抱くのか。そこから自分を解放させたかったですし、より広い視野で考えたいと思った」と、40歳を過ぎて監督デビューを果たした自身の経験や感じてきた痛み、違和感を重ねながら、本作を手掛けた理由について語る。さらに主人公のエリザベスについて、アカデミー賞主演女優賞を2度受賞した後に“別の生き方”を求めてエアロビ番組で人気を博したジェーン・フォンダがモデルであると明かした。
他にも、年齢を理由に映画界から追いやられたエリザベスが、次の生き方を見つけたにもかかわらずなぜ危険な“サブスタンス”に手を出す必要があったのかなど、本作の内面に迫る事柄が説明されていく。最後にファルジャ監督は、ムーアとクアリーの競演にも言及。「まさに映画の魔法」と太鼓判をおす2人の女優の演技合戦に注目しながら、狂気に満ちた世界を体験してほしい。
文/久保田 和馬
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