息子がかかりつけの小児科で1歳半健診を受けた際、医師から思いがけない診断を受けました。驚きつつも、指示に従い別の病院へ向かうことにしました。すると……。
1歳半健診で小児科医から言われたこと
かかりつけ医から、息子が真性包茎であると診断されました。この状態では、菌が体内に入りやすくなるリスクがあり、また思春期に気付いても相談しづらい可能性があるため、小さいうちに処置をしたほうがよいとのことでした。
0歳代に尿路感染症で入院したことがあるのですが、関連が否定できないとのこと。紹介状を書いてもらって泌尿器科を受診することになったのです。
まさかの手術
私も初めて足を踏み入れる泌尿器科は、ご年配の患者さんばかりで和やかな待合室でした。診察の結果、医師から「性器の皮を切る処置をしましょう」と言われ、そのまま処置室へ向かいました。私は「手術と聞くと大がかりなものを想像していたけれど、麻酔をしないということは簡単な処置なのかな」と、そのときは考えていました。
その日は出張で外泊することになっていた夫には、泌尿器科を受診することを報告していたのですが、まさかそのまま手術とは思っていなかったので、そのことも伝えなければと、夫にメッセージを送りました。夫からは「かなり痛いと思うよ」と返信が。そして、処置室から息子の痛そうな泣き声が聞こえたときに、その意味がやっと理解できたのです。
手術後の息子
痛み止めの内服薬を飲ませてはいたものの、手術後、息子は強い痛みを訴えていました。夜中になると痛み止めの効果が切れ、次の薬が効くまでの間、痛みが激しくなってしまいました。痛みで眠れず、喉がかれるほど泣き続けました。
夫は不在。私はただただ息子を抱きかかえてやることしかできませんでした。次の朝には息子は夜ほど痛がらなくなったので、ほっとしたのを覚えています。
その後は夫が息子をお風呂に入れるとき、それとなく様子を見てくれていました。現在、中学生になった息子は、当時の記憶がないと言います。息子が痛みで眠れなかったあの夜のことは、私の中では忘れられません。しかし、赤ちゃんのうちに処置をしたことで、その後の病気のリスクを防ぐことができたのは良かったと感じています。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
著者:高橋彩香/40代女性/2009年生まれの息子と2012年生まれの娘の母。育児の悩みや失敗を繰り返しては、よい思い出となることを実感する日々を過ごしている。元小学校教員。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年2月)
監修者・著者:助産師 松田玲子 医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
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