還暦間近の小泉今日子“千明”ら、大人たちがジタバタ生きる物語<最後から二番目の恋>

「続・最後から二番目の恋」/(C)フジテレビ

還暦間近の小泉今日子“千明”ら、大人たちがジタバタ生きる物語<最後から二番目の恋>

3月25日(火) 9:00

「続・最後から二番目の恋」
【写真】11年経っても若々しい「続・続・最後から二番目の恋」の出演者たち

小泉今日子と中井貴一のダブル主演作「続・続・最後から二番目の恋」(毎週月曜夜9:00-9:54、フジテレビ系)が、2025年4月のフジテレビ系“月9”枠で放送決定となり、今春の注目作に躍り出た。古都・鎌倉が舞台のロマンチック&ホームコメディは、第3期目という長きにわたり視聴者の心をつかんでいる。ドラマのファンはもちろん、見ていたけれど“忘れちゃったな”という人も大丈夫。まさに、年齢を重ねれば“忘れちゃうことだってあるよね”という大人の包容力に満ちたドラマの魅力を、改めておさらいしてみよう。(以下、ネタバレが含まれます)


■4月スタートの第3期を前に人気シリーズが一気見できる

今作は、2012年1月放送の連続ドラマ「最後から二番目の恋」から始まり、同年11月放送のスペシャル版を経て、2014年に第2期の「続・最後から二番目の恋」が放送された。4月スタートの新作「続・続―」では、小泉、中井を筆頭に坂口憲二、内田有紀、飯島直子ら、レギュラー出演者が11年ぶりに再集結する。脚本はNHK連続テレビ小説「ちゅらさん」(2001年)や「ひよっこ」(2017年)、映画「いま、会いにゆきます」(2004年)など数々の作品を生んだヒットメーカー・岡田惠和によるオリジナル。主題歌は3期共に浜崎あゆみが担当する。

現在FOD・TVerでは第1期「最後から二番目の恋」が、4月13日(日)まで第1~3話を無料視聴できるほか、順次全話を無料配信で楽しめる。新しく始まる「続・続―」も放送後すぐにTVerで配信が視聴可能となるので、どっぷり予習復習ができる期間に突入しているわけだ。

登場人物たちの長ゼリフ満載な会話劇は魅力の一つ。どこまでがセリフで、どこからアドリブなのかと思わせ、カメラを止めても続いていそうな掛け合いの妙がある。役どころは、ベテランの主要キャスト全員が“実年齢”に合わせて各キャラクターを演じきっているため、大人の恋愛模様だけでなく人生の機微を描くドラマとして、幅広い世代の視聴者から多くの共感と反響の声が寄せられてきた。



■「老後に住もう」と思った古民家の隣人はにぎやか一家だった
一体、どんなドラマなの?というと、一言で表すならば“大人の青春ドラマ”だ。テレビ局勤務のドラマプロデューサー・千明(小泉)は、仕事を精一杯頑張り、独身仲間と飲み会をしたり、ストレスが溜まれば買い物をしておしゃれを楽しんだりと、45歳独身の身を満喫していたが、健康や老後など将来への不安も感じずにはいられないお年頃となっていた。老後は友だちと古民家で暮らすのもいいなと、軽い気持ちで鎌倉を下見に行く。

そこで千明は、鎌倉市役所の観光推進課の課長・和平(中井)と出会う。50歳の独身男性・和平は、両親を早くに亡くし、4人の弟妹の親代わりを務めてきた。双子の弟妹、真平(坂口)と万理子(内田)、死別した妻との間に生まれた11歳になる娘・えりな(白本彩奈)と暮らしている。千秋が住もうと目を付けていた古民家は、真平が店長をしているカフェ“ながくら”の隣りだったのだ。千明は長倉家の個性的な面々と出会い、新たな暮らしを手に入れる。

「恋」とタイトルに入ってはいるが、人間、年齢を重ねれば悩むのは恋だけではない。仕事も家族のことも健康面も心配事が尽きないけれど、それでも各自、ジタバタしながらも前に進んでいこうではないか、という明るい空気が心地良い。第2期の千明と和平はそれぞれ48歳、52歳で、2人合わせて100歳だった。新作では、それから11年が経ち、千明は59歳の還暦間近、和平は定年を過ぎて63歳となり、付かず離れず相変わらずの距離感のまま暮らし、新たな物語が描かれていく。

■まるで“実家”のような騒がしさと落ち着く雰囲気でヒット

年齢層高めの大人たちが主役のドラマならば、かつては頑固親父がドスンと居間に座って動かず、割烹着を着た母がせわしなく動き回っているようなホームドラマがたくさんあったが、この作品にそんな概念はまったくない。(和平が理屈っぽく説教臭い親父ではあるが…笑)家族の形は昭和、平成の時代とはガラリと変わって、老いも若きも男も女も、自分なりの幸せ探しで忙しく、奔走する様子が描かれる。

大人だって恋にドキドキしたり、お酒に酔って失敗したり、自分の性格の面倒臭さにガッカリしたりする夜もあるという、登場人物たちの“正直さ”が時代にハマり、ヒット作となったのだろう。せっかくいいムードのレストランに行ったのに照明が暗くてメニューの文字が読めず、自分の老眼を嘆く…などといった“老化あるある”シチュエーションも笑ってしまう。

おしゃれで洗練された鎌倉の町と、いい感じに使い古された古民家の雰囲気が良く、千明が仕事を終えて帰ってくる“ながくら”での食卓シーンは、なんだか仲良し家族の実家に帰ったような気持ちを与えてくれる。第2期のエンディングには小泉と中井が歌う曲「T字路」に合わせてミュージカル風のMVが使われるなど、チームワークは強固になるばかりだ。新作でもさらに相性の良さを見せてくれるだろう。ベテランキャストたちが、切なさと笑いのバランスをいい塩梅の状態に仕上げて、視聴者の心に届けてくれるに違いない。




【関連記事】
永山瑛太&小泉今日子、赤コーデの仲良し2ショットに「素敵なお二人」「カッコいいふたり」の声
阿部サダヲ&小泉今日子、リラックスした仲良しツーショットに「昭和も令和もキョンキョン可愛い」の声<不適切にもほどがある!>
小泉今日子、“本人役”でのサプライズ登場に視聴者もびっくり「キョンキョンきた」「なんて贅沢な使い方」<不適切にもほどがある!>
木梨憲武、中井貴一に自ら電話し親友役をオファー「本物の同級生感が出せた」<春になったら>
【漫画】引きこもりで小説家の弟と、弟を信じ続ける兄…“兄弟愛”を描いた物語に「めちゃくちゃ泣いた」「実写化してほしい!」の声
WEBザテレビジョン

エンタメ 新着ニュース

合わせて読みたい記事

編集部のおすすめ記事

エンタメ アクセスランキング

急上昇ランキング

注目トピックス

Ameba News

注目の芸能人ブログ