3月22日(土) 20:20
香典は、故人の霊前にたむける線香やお花などに代わる贈与品のことをいいます。
もともとは亡くなった人へ「お香」を供えていましたが、やがて「故人にささげるお香を求めるためのお金」へ変わり、現在では「お葬式にかかる費用の負担を補うためのお金」という意味で包まれるようになったようです。ご遺族への相互扶助的な意味があると考えていいでしょう。
香典の相場には、地域による違いがあるようです。葬儀の規模が違うこともあり、一般的には都市部より地方の方が金額が安い傾向があります。そのため、金額に迷ったときは周りの人に相談するのもいいかもしれません。
また、故人との関係性によっても香典の相場は変わってきます。血縁関係があるか、普段どの程度の付き合いだったかなども関係してくると考えられるため、次にご紹介する相場を参考にして慎重に検討するといいでしょう。
一般社団法人 全日本冠婚葬祭互助協会「冠婚葬祭マナー 香典をいくら包めばいいの?」によると、香典の金額は血のつながりが濃いほど高額になる傾向があるようです。関係性ごとの相場は、以下のようになっています。
●親:10万円
●兄弟:5万円
●そのほかの親類:1万円
●勤務先関係や友人:5000円
●家族ぐるみで親しい間柄:2万円
今回の事例では「夫の親友の奥さん」ということで血縁関係はないようなので、通常であれば5000円でいいと考えられます。しかし、家族ぐるみで親しくしていた場合などは、相場は2万円でしょう。
5万円だと相場より多くなるため、かえって相手に気を遣わせてしまうことになる可能性があります。
場合によっては香典を渡さない方がいいケースもあるようなので、事前によく確認しておきましょう。
例えば、ご遺族から香典を辞退する旨の申し出があった場合は、その意向に従うべきです。このような場合、無理に香典を渡してしまうと香典返しを用意しなければならなくなり、かえって手間をかけさせてしまう可能性があるでしょう。
もし「付き合いが深かったので香典を渡せないのは失礼ではないか?」と心配になるようであれば、後日改めてお花や線香などを持って弔問させてもらうのもいいでしょう。
香典は故人の霊前にお花や線香をたむける代わりに渡すもので、地域や故人との関係性などによって相場は変わってきます。
一般的には血のつながりが濃いほど香典の金額は高くなるようですが、今回の事例では「夫の親友の奥さんが亡くなった」ということなので、血縁関係はないと考えられます。血縁関係がなくても家族ぐるみで親しくしていた間柄であれば、香典は2万円が相場です。5万円も包んでしまうと、かえって気を遣わせてしまうことになるかもしれません。
また、遺族が香典の辞退を申し出ている場合もあるため、事前に確認してから用意した方がいいでしょう。
一般社団法人 全日本冠婚葬祭互助協会 冠婚葬祭マナー お葬式 香典をいくら包めばいいの?
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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