3月20日(木) 4:40
外付けフラッシュメモリとは、スマホのLightning端子やUSB-C端子に直接接続し、写真や動画などファイルを保存できる製品です。自分のスマホに付いている端子に合っているものを選べば、iPhoneでもAndroid端末でも使えます。
Lightning端子とUSB-C端子、USB-A端子など複数の端子に対応したモデルもあり、スマホだけでなくパソコンやタブレットとのデータ共有も可能です。例えば、スマホのストレージが動画や写真でいっぱいになった場合でも、外付けフラッシュメモリにデータを移せば、スマホ本体の空き容量を確保できるようになります。
上手に使えばストレージ容量が小さなスマホを選んでも、大きなデータを効率的に扱えるわけです。そのため、「コストを抑えつつ、快適にスマホを使いたい」という人には、有力な選択肢の1つとなるでしょう。
外付けフラッシュメモリの大きな魅力は、コストパフォーマンスの高さです。iPhoneのストレージを増やすために上位モデルを選ぶと、価格が1万円以上高くなることが一般的ですが、外付けフラッシュメモリならはるかに安価で大容量のデータを保存できます。
例えば、Amazonなどでは256GBのものが約2000円、512GBのものは6000円程度で購入できるため、スマホ本体のストレージを増やすよりも圧倒的に低コストです。
また、データの移動やバックアップが簡単にできるというメリットもあります。近年、大量のデータをバックアップする方法としてクラウド(インターネット上の記憶領域)を使うことが一般的ですが、ネット環境がないとアクセスできない、クラウドストレージの利用には月額料金がかかる場合があるといったデメリットがあります。
外付けフラッシュメモリならネット環境や月額料金不要で、データ移動やバックアップを行えます。
外付けフラッシュメモリを活用すれば、コストを抑えながらストレージ不足の悩みを解決でき、データ移行の手間も大幅に軽減できるのです。
外付けフラッシュメモリを使う上で最大の懸念事項は紛失です。小型のフラッシュメモリは持ち運びに便利ですが、サイズが小さいゆえになくしやすいという欠点もあります。特に、頻繁に抜き差しする人は注意が必要です。
また、スマホ本体のストレージとは異なり、フラッシュメモリを自宅に置いて外出した場合などは、現物がないとデータにアクセスできません。常に気軽にデータを閲覧・編集したい人にとっては、フラッシュメモリよりもストレージ容量の大きいスマホを選んだほうがストレスなく使えるでしょう。
さらに、商品選びにも慎重になる必要があります。「自分のスマホでは使えない」「転送速度が遅くて使いものにならない」といった商品を買ってしまうと、結果的に余計なコストが発生してしまいます。
購入前には、カタログで書き込み速度や対応スマホの確認をすることが重要です。また、一部の粗悪品はスペック通りの動作をしない場合もあるため、事前に口コミやレビューをチェックするのも有効でしょう。
近年の写真や動画の高品質化により、スマホの内部ストレージを増やしたいという人は多くなっているはずです。ストレージ容量を増やすには上位モデルを選ぶ方法が一般的と考えられていますが、1万円以上の追加費用が必要になります。
しかし、それ以外にも、ストレージ不足を解決する方法があります。外付けフラッシュメモリを活用すれば、コストを抑えながら大容量のデータを保存できるのです。
データの移動・バックアップが簡単なこともメリットです。一方で、紛失リスクや、現物がないとデータにアクセスできない不便さもあるため、使い方やライフスタイルに合わせて選ぶことが重要です。
ストレージの大きなiPhoneを買うのも、外付けメモリを活用するのも、一長一短です。どちらが自分にとって最適なのかを考えた上で、賢い選択をすると良いでしょう。
執筆者:浜崎遥翔
2級ファイナンシャル・プランニング技能士
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