同じ物件の賃貸料が「不動産屋」によって異なるのはなぜ? 契約内容が違うの?

同じ物件の賃貸料が「不動産屋」によって異なるのはなぜ? 契約内容が違うの?

3月20日(木) 9:30

賃貸物件を探している際、同じ物件にもかかわらず複数の不動産会社が扱っているケースを見ることがあります。場合によっては、金額が異なることもあるでしょう。 このようなときは、どの不動産会社を選べばよいか、悩んでしまう人もいるかもしれません。 そこで今回は、同じ物件を複数の業者が取り扱っている理由と、そのようなときの不動産会社の選び方について紹介します。

1つの物件を複数の業者が扱っているのはなぜ?

賃貸物件を探していると、同じ物件を複数の業者が紹介している場合があります。これは各不動産会社が「レインズ」に登録しているためです。
 
「レインズ(REINS)」とは「Real Estate Information Network System(不動産流通標準情報システム)」の略称で、国土交通大臣が指定する全国4つの不動産流通機構が運営するネットワークシステムのことを指します。
 
不動産会社はレインズの会員となることで、自社の抱える物件情報の登録が可能です。さらに自社以外の不動産会社の物件も自由に閲覧できるようになります。顧客側も1社の物件情報だけでなく、多くの選択肢の中から最適な物件を選べるため、双方にメリットのあるシステムといえるでしょう。
 

同じ物件でも賃貸料が異なる理由

レインズは非常に便利なシステムです。しかし、同一物件でも業者によって価格が異なる場合があります。これにはいくつかの理由が考えられるでしょう。

●不動産会社によって、仲介手数料が異なる
●仲介手数料以外の付属費用が含まれていることがある
●レインズの掲載情報が更新されたことに不動産会社が気付いていない

仲介手数料や付属費用に関しては、詳細を不動産会社に問い合わせると教えてもらえるはずです。掲載情報が更新されているかは、ホームページなどに掲載されている物件情報の「情報更新日」を確認してみるとよいでしょう。
 

複数の不動産会社が同じ物件を扱っているときは金額の安さで選んでよい?

複数の業者が扱っている物件の場合、どの会社を選べばよいかと悩んでしまうことがあるかもしれません。金額で選ぶことも1つの方法ではありますが、次のポイントに注目してもよいでしょう。

●不動産会社の店舗の雰囲気
●担当者の態度
●担当者の知識や保有資格
●広告の表示方法

不動産会社の店舗内が雑然としていれば、取引をするうえで信頼性に欠けると思う人もいるかもしれません。
 
また、貼られている物件情報が古くなっている場合は、取引件数が少ない可能性があるでしょう。担当者の態度や知識、保有資格は今後取引をしていくうえでの信頼に関わります。
 

複数の不動産会社で物件を探すときの注意点

複数の不動産会社を介して物件を探すことは、その行為自体に問題があるわけではありません。ただし、問い合わせや内覧をした後に、ほかの不動産会社でも内覧した場合、問題となるかもしれません。
 
もともとの不動産会社で具体的に契約を進めているにもかかわらず、他社に変更すれば契約違反とみなされるおそれがあります。場合によっては、手数料が請求される可能性があるようですので、注意しましょう。
 

同じ賃貸物件にもかかわらず業者によって賃貸料や手数料などが異なる可能性がある

同じ賃貸物件でも、複数の不動産会社が紹介している場合があります。これは不動産業務に物件情報システム「レインズ」を活用しているためです。さらに、仲介手数料や鍵交換代といった初期費用などの違いから、提示される額に差がある可能性もあるでしょう。
 
料金の安さで取引する不動産会社を選ぶ方法もありますが、担当者の態度や知識、保有資格の有無なども参考になります。また、店舗内の雰囲気なども見ておくとよいでしょう。
 
不動産会社とは長く付き合っていく可能性もあるため、賃貸契約を結ぶ場合は信頼できる不動産会社を選びましょう。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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