イベントでは新パターのテストも畑岡奈紗が3年ぶりVへ意識する“2人のコーチ”からの教え「引き出しを増やせれば」

イベントでは新パターのテストも畑岡奈紗が3年ぶりVへ意識する“2人のコーチ”からの教え「引き出しを増やせれば」

3月16日(日) 3:57

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米国ツアー通算6勝の畑岡奈紗は16日、2018年からサポート契約を結ぶ日本航空(JAL)が行った『畑岡奈紗×JAL Special Golf Round 2025』に参加。ファンたちとラウンドを通じ交流をはかるというイベントの前には取材にも応じ、改めて今季への想いや課題などについて語った。



【連続写真】畑岡奈紗が昨年から取り組む新スイングヘッドの走りに注目!


あいにくの雨模様で、「雨女っぷりを発揮しちゃいましたね」と苦笑いも浮かべたが、コースでは楽しそうにファンとのプレーや会話を楽しんでいた。「ゴルフを通じて、ファンの方々とつながれるのはうれしいし、楽しみにしてきました」。ウェアもズボンはJALカラーの赤をチョイス。「カッパを着るので見えないかも」と、そこは残念そうだったが、貴重な時間を過ごしている。

9日まで行われていた中国での米女子ツアー「ブルーベイLPGA」を8位タイで終え、10日に帰国。そこからは休息だけではなく、しっかりと“引き出しを増やす”作業にも励んでいる。スイング面は、昨年から本格的に指導を受けている、日米で理学療法士としても活躍する高田洋平氏にチェックを依頼。「それぞれのクセも見分けながら、スイングにつなげてくれるので、そこがしっくりきました」と信頼する人物だ。

これまではインパクト時にヘッドを遅らせるようなイメージで、体を目いっぱい使い飛距離を出すスイングだったが、高田氏からの指導で、現在はクラブを走らせるようにシフト。「最初は“(ヘッドが)先に行って大丈夫なのかな?”とか、“(フィニッシュ時に)この向きで左に行かないかな?”と思ったんですけど、試合でやって、しっくりくる部分がありました」とも話す。課題にしていたロングアイアンの球の高さも出てきており、「ショットでのチャンスが増えてきている」という、教えに手応えも感じている。

一方で、「グリーン周り」はさらなる向上が必要と認識している。そこで、今回の帰国を利用し、アプローチ指導に定評がある伊澤秀憲氏のもとを訪れレッスンを受けてきた。ショートコースを使い、さまざな打ち方、マネジメントなどを学んだ。「ドローでもスピンを利かせたり、フェードでも球足が長くなるような打ち方もある。引き出しを増やせれば。しっかりコースでできるようにしたい」と、これも今後に生かしていく。

今季はここまでに3試合に出場。11位、14位、8位と安定した成績を残している。そのなかで、特にパターの出来については、日々注視する部分。ヘッドの試行錯誤や、「ここ2年間は振り子で打つことをやってきたけど、私はもう少し手を使ってやったほうが感覚が合うかな」など、いろいろなモノ、そして考えを試している最中だ。

この日のファンとのラウンドでも、「もう少し(ヘッド自体を)軽くしたい」と、昨年、作ってもらっていたスコッティキャメロンのパターをテスト。すでにシーズンインはしているが、じっくりと時間をかけ、より自分に合っているものを見出していくつもりだ。

次戦はアリゾナ州で27日から開催される「フォード選手権」で、そこから米本土戦が本格化していく。当然ながら22年から遠ざかっている「優勝」が、今季の目標になる。移動も慌ただしくなるが、「この間、最新の機体に乗ったら、ビジネスクラスが個室で、プライベートも保たれ快適でした」と、JALのサポートにも感謝する。

今回の滞在でも愛犬と過ごす時間は癒しになった。“心・技・体”が整った状態で、主戦場へ戻ることができそうだ。(文・間宮輝憲)


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