今季“日米転戦”の山口すず夏ヨコの力&遠心力を強く引き出して飛ばす【注目ルーキーのスイング診断】

山口すず夏は遠心力で飛ばす(撮影:福田文平)

今季“日米転戦”の山口すず夏ヨコの力&遠心力を強く引き出して飛ばす【注目ルーキーのスイング診断】

3月12日(水) 0:23

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2025年の国内女子ツアールーキーのスイングをツアープロコーチの石井忍が解説。今回は山口すず夏のスイングを深掘りしていく。



【連続写真】頭の位置に注目!山口すず夏のドライバースイング


2018年に米ツアーのQシリーズに初挑戦し、19年から21年まで米国で戦っていた山口は、3度目の挑戦でプロテストに合格。先週の国内女子ツアー開幕戦の「ダイキンオーキッドレディス」に主催者推薦として出場しツアーデビューを果たしている。

昨年の国内QTは第1次予選で敗退。QTランキングは130位となり、レギュラーツアー出場権は得られなかった。昨年12月には、米国女子ツアー最終予選会に3度目の挑戦。61位タイでツアー出場権は得られなかったものの、第4ラウンドを回り切ったことで下部ツアーの“切符”を獲得した。

石井は山口のスイングに「遠心力を強く引き出すような、横の力で飛ばす体の使い方をしています」と話す。テイクバックでは「胸と手元が同調している」ことからアドレス時の腕の形をキープしたまま体の動きで上げている。

そして、ワイドスタンスから「バックスイングで右に7割ぐらい乗せて、ダウンスイングで左に乗る動き」と重心移動を使う2軸のスイング。トップの位置からの切り返しで左足に重心移動されるが、頭の位置はトップスイングの位置と変わらずにフォロースルーを迎える。

「インパクトからフォローまでボールの右側に頭が残っています。そうすることで遠心力が強くなりボールを遠くに飛ばしやすい」と分析した。平均飛距離は現在240ヤードだが、今後の伸びしろが期待される。

■石井忍(いしい・しのぶ)1974年生まれ、千葉県出身。東京学館浦安高等学校、日本大学のゴルフ部で腕を磨き、98年プロテスト合格。2010年にツアープロコーチとして活動を始め、多くの男女ツアープロを指導。また「エースゴルフクラブ」を主宰し、アマチュアへの指導にも力を入れている。


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