ミュージカル『イリュージョニスト』ビジュアル
3月10日(月) 22:00
英国演劇界の鬼才、トム・サザーランド(『タイタニック』『グランドホテル』『パジャマゲーム』)が日本で作り上げる新作ミュージカルとして大きな注目を集めながら、2021年の公演はコロナ禍により、コンサートバージョンとして5回上演されるのみとなった『イリュージョニスト』。4年の時を経た本日3月11日(火)、コンサートバージョンと同じ東京・日生劇場にて、満を持してフルバージョンの幕が開く。サザーランドはもちろん、海宝直人、成河、愛希れいか、栗原英雄、濵田めぐみという豪華キャストが再集結しての“リベンジ”だ。
物語の舞台は19世紀末、栄華を極めたハプスブルク帝国が力を失いつつあるウィーン。興行主ジーガ(濱田)と共に世界中を巡業していたイリュージョニストのアイゼンハイム(海宝)は、幼い頃に恋心を寄せ合った公爵令嬢、ソフィ(愛希)と偶然の再会を果たす。ソフィはオーストリア皇太子レオポルド(成河)の婚約者となっていたが、傾国の危機を救うために過激な思想に傾倒する皇太子に、心の内では疑念を抱いていた。変わらぬ愛を確かめ合うアイゼンハイムとソフィと、ふたりの仲を疑いウール警部(栗原)に偵察させる皇太子。ついにふたりの密会を知った皇太子は、怒りのあまり剣を手にソフィの後を追う――。
目の前に見えているものは、真実なのか虚偽なのか。スティーヴン・ミルハウザーによる短編小説「幻影師、アイゼンハイム」とその映画化作品「幻影師アイゼンハイム」を原作とする物語を、ミュージカル『ドッグファイト』などで知られるピーター・ドゥシャンの脚本と、映像業界と演劇界を股にかけて活躍するマイケル・ブルースの音楽によって描き出していく。当初は三浦春馬のアイゼンハイム役、海宝の皇太子役での上演が予定されていたが、三浦の急逝により配役が替わったという経緯も持つ本作。いくつもの困難を乗り越えてようやく全貌を現すフルバージョンは、さまざまな意味で大きな感動を呼ぶに違いない。
ミュージカル『イリュージョニスト』2025年プロモーション映像
文:熊田音子
<公演情報>
ミュージカル『イリュージョニスト』
脚本:ピーター・ドゥシャン
作詞・作曲:マイケル・ブルース
原作:ヤーリ・フィルム・グループ制作映画『幻影師アイゼンハイム』/スティーヴン・ミルハウザー作『幻影師、アイゼンハイム』
演出:トム・サザーランド
出演:
海宝直人 成河 愛希れいか
栗原英雄 濱田めぐみ ほか
【東京公演】
日程:2025年3月11日(火)~3月29日(土)
会場:日生劇場
【大阪公演】
日程:2025年4月8日(火)~4月20日(日)
会場:梅田芸術劇場メインホール