30代後半から子宮筋腫の症状がひどくなり、子宮全摘出手術を受けた宮島もっちーさんが当時を振り返りながら、今、同じように悩んでいる女性にエールを贈るマンガ。子宮を摘出するまで月経時の大量出血や重い貧血に悩まされていた主人公。つらい症状を周囲に理解してもらうのも難しく、「筋腫ができたのは自業自得」と自分を責めてしまうことも。40代で子宮筋腫が見つかると、自力で小さくできないかと考え、食生活を徹底的に見直したのでした。
子宮筋腫を小さくするために、甘いものを避け、コーヒーも週に1杯だけ。外食の誘いも断り、野菜中心の和食を続けていました。ところが生理の症状は重くなるばかり。実らぬ努力に主人公は打ちひしがれます。
せめて、このつらさを誰かと分かち合いたいと願うのですが……。
「仲間がいた!」と思ったけれど







同級生に会ったときに子宮筋腫を持っていることを打ち明けると、友だちも「私もあるよ」と教えてくれました。ただ、友だちの場合は子宮の外側にできるタイプの「漿膜下筋腫(しょうまくかきんしゅ)」でした。
私の筋腫は子宮の内側にあり、過多月経の症状があったのですが、友だちは生理に異常はないのだそう。調べてみると漿膜下筋腫の場合は、子宮内部を圧迫することがないので、月経異常などの症状は現れにくいようでした。
かかりつけの産婦人科医によると、子宮筋腫がある人のうち、過多月経の症状が出るのは約1~2割で少ないとのことでした。自分と同じような悩みを持つ人が周囲におらず、孤独を感じてしまいました。
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「子宮筋腫」の中でも、特につらい症状に悩まされていた主人公。病名は同じでも一概に過多月経になるわけではない、というところに「子宮筋腫」に対する理解の難しさも潜んでいるように思えます。
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著者:マンガ家・イラストレーター 宮島もっちー 監修者:医師 女性医療クリニック院長 沢岻美奈子先生 2013年1月に女性スタッフだけで乳がん検診をおこなう沢岻美奈子 女性医療クリニック開院。2022年の1年間で神戸市乳がん検診を約2500件、地元企業様の会社検診や自己検診も含めると約3100件の乳がん検診を実施する。患者さんとのやりとりと通じて日常の診察で感じ考えることを、専門医目線で正しい医療情報としてInstagramに毎週投稿している。
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