赤楚衛二“灰江”が老舗和菓子店大将の“けったいな遺言”に込められた真相を明らかにした<相続探偵>

灰江(赤楚衛二)は老舗和菓子店「鳳凰」の味を守るために相続トラブルの後始末を買って出た/(C)日テレ

赤楚衛二“灰江”が老舗和菓子店大将の“けったいな遺言”に込められた真相を明らかにした<相続探偵>

3月1日(土) 13:02

灰江(赤楚衛二)は老舗和菓子店「鳳凰」の味を守るために相続トラブルの後始末を買って出た
【写真】母親同士・宮越多津子(床嶋佳子)と雅(山村紅葉)の確執もなくなり無事解決へ

赤楚衛二主演のドラマ「相続探偵」(毎週土曜夜9:00-9:54、日本テレビ系/TVer・Huluにて配信)の第5話「京都 老舗和菓子屋の変 ―後編―」が2月22日に放送された。第5話は全話からの続きで、京都で100年以上の歴史を誇る菓子匠「鳳凰」の決して笑わない“けったいな人”で有名な大将・百万遍紘一(大河内浩)の遺言書を巡るトラブルの後始末をつけるために灰江(赤楚)が動いた。(以下、ネタバレを含みます)

■遺産相続をめぐる痛快ヒューマンミステリー

「あんたの遺産は泣かせねえぜ」。主人公は、遺産相続に関する深い知識と鋭い嗅覚で相続にまつわる難事件を解決する相続探偵・灰江七生。 “遺言書は愛する人に出す最後の手紙”というのをモットーに、故人の遺志を最大限尊重する灰江は、遺産相続を扱わせたら天下一品。

“ハイエナ”と呼ばれる元弁護士の相続探偵灰江七生を赤楚が、休学中の医学生で灰江のアシスタントを務める三富令子を桜田ひより、元警視庁科捜研のスーパーエース・朝永秀樹を矢本悠馬が演じる。

同ドラマは、クセ強でキレ者の相続探偵が、キャラ濃いめの仲間と共に故人の遺志をコミカルに、痛快に、時に大真面目に解き明かす痛快“相続”ミステリー。「SPEC」シリーズなどで知られる脚本家・西荻弓絵氏の同名漫画が原作の「相続」というテーマに特化したヒューマンミステリーで、西荻氏が自ら脚本も担当している。
「相続探偵」第5話より


■京都の超有名老舗和菓子店で相続トラブルが発生

京都で100年以上の歴史を誇る菓子匠「鳳凰」。決して笑わない“けったいな人”で有名な大将・百万遍紘一が亡くなった。大将には二人の息子がいた。一人は若き天才職人とうたわれる逸材の野心(白洲迅)。もう一人は“あほボン”といわれている正臣(小関裕太)。

野心は不倫相手である宮越多津子(床嶋佳子)との子で、正臣は正妻・雅(山村紅葉)との子。ということで、遺産相続がややこしくなること必至。遺言書の偽物が現れたりもしたが、灰江が陽動作戦で本物の遺言書を炙り出した。

本物の遺言書の内容は「『鳳凰』の“ブランド”は正臣に、“作業場”と“売り場”は野心に」というものだった。けったいな大将によるけったいな遺言書は、内容が判明したことで全て“一件落着”というわけにはいかなかった。

「相続探偵」第5話より

「相続探偵」第5話より

■遺言書トラブルは解決したが、二人の息子が共倒れの危機に

二人の息子は“名”と“実”を分ける相続によって、野心は店の名前を「野心」に変えながらも“鳳凰”の味を守るためにそのまま店を続けることにし、正臣は別の店舗「鳳凰べっかん」を開店し、“鳳凰”ブランドを生かしつつ、安価でとっつきやすい和菓子の販売を始めた。

大将の味を受け継いだ野心だったが、やはり「鳳凰」ブランドの力は強く、「鳳凰」の名前を失くした「野心」から客足が遠のいていった。

正臣の店は、最初は「鳳凰」ブランドの力で客が押し寄せたが、鳳凰の和菓子を食べてきた客が求めるクオリティーの和菓子でないことが早々にバレて、こちらも客足が遠のき、在庫の量が増え始めていた。

遺言書を巡る相続トラブルは解決済みだが、このままでは「鳳凰」の味も「鳳凰」のブランドも消えてしまうのは目に見えている。ということで、灰江が動いた。

■中国の資産家に売却するという荒療法を持ち出した灰江

灰江は、朝永に「世界を股に掛けるビジネスマンを探してくれ」と頼んだ。それは、野心が持つ“味”と正臣が持つ“ブランド”を買い取ってもらうためだった。朝永は中国の資産家・シンを見つけ、彼が二人の権利をそれぞれ20億円で買い取る意思があることを伝えた。

その投資家シンは実は正臣の学友だった。テレビ電話をつなぎ、正臣はシンと話し、「すまないがこの話は忘れてくれ」と言って、売却の話は立ち消えとなった。

灰江も売却がベストな選択だとは思っていなかったはず。言ってみれば、これは二人の本音を引き出すための荒療法のようなもの。灰江は「君たちは、今まで二人きりで腹を割って話したことあるのか?」と問いかけ、初めて本音をぶつけ合って話をした。

そして灰江に「結局、二人にとって一番大事なのは何だ?」と聞かれ、異口同音で「鳳凰という伝統です」と答えた。

「相続探偵」第5話より

「相続探偵」第5話より

■それぞれの持ち味を生かして二人三脚で

腹を割って話をしたことで野心と正臣は和解。そして母親たちも本心を曝け出し、お互いの間に築いていた壁を取っ払った。

正臣は野心に「僕の名は、正しき臣。正しく仕える副主人として僕を雇ってもらいたい。野心あふれる大将と、正しく進む臣で、『鳳凰』を世界一の和菓子屋にしようじゃないか」と呼び掛け、それぞれの持ち味を生かして、二人三脚で進んでいくことを決意。

老舗和菓子店「鳳凰」を二分することも、消滅させることもなく、新たな「鳳凰」として一歩を踏み出すこととなった。

大将は、野心と正臣、そして多津子と雅を近くで見てきて、両者の間の確執を何とかしたいと思っていたのだろう。遺言書は大将が残した最後の希望だったのかもしれない。「鳳凰」自体が無くなるかもしれない危険を冒しながらも、けったいな遺言書で家族を一つにしようとしたのだ。決して笑わない大将もきっと笑顔になっているはず。

◆文=ザテレビジョンドラマ部


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