【写真】雪(清野菜名)の姉で、数年前から失声症になっている小夏(蓮佛美沙子)
清野菜名が主演する月9ドラマ「119エマージェンシーコール」(毎週月曜夜9:00-9:54、フジテレビ系/FOD・TVerにて配信)の第6話が、2月24日に放送された。雪(清野)たち指令管制員が通報者の心に寄り添い、対応する過程で見せた連携が胸を熱くした。(以下、ネタバレを含みます)
■消防局の指令管制員たちのリアルを描く
同ドラマは、消防局の通信指令センターを舞台に、一本の電話で命をつなぐ“最前線に立つ、指令管制員(ディスパッチャー)たちの現実(リアル)を描く完全オリジナルストーリー。
清野が演じるのは、銀行を辞めて指令管制員になったばかりの粕原雪。雪と同じ横浜市消防局・司令課3係のメンバーとして、雪の指導係を務めた兼下睦夫を瀬戸康史、雪より年齢は若いがキャリアは先輩の新島紗良を見上愛、救急救命士の資格を持つ与呉心之介を一ノ瀬颯、しゃべりが得意な箕輪健介を前原滉、係長・高千穂一葉を中村ゆり、主任・堂島真一を佐藤浩市が演じる。
■与呉と同期で消防救助隊員の上杉が司令課へ
第6話では、定期的に部署や業務を異動するジョブローテーションで、与呉と同期の上杉(酒井大成)が司令課の一員となった。ジョブローテーションは、消防局内の連携をよりよくするための取り組みだが、今回は雪や高千穂ら司令課3係メンバーの“連携”が胸を熱くした。
特定の場所で動けなくなったと通報するも救急車が到着すると動けると言って帰ってしまう頻回要請者、司令課での通称は“ミソタツ”という男性や、雪も初めて対応した自殺願望のある人の通報などにも対応する司令課。高千穂の「通報者の心に寄り添うことも、この仕事には必要だから」という言葉に、上杉はイラつく態度を見せた。
「聴取に絶対的な正解はない」と言った与呉にも、上杉は「そんなふわっとした感じで部隊出場させてんの? わっかんねぇ、俺には」と返した。しかし、殺傷事件でまだ犯人がいる現場からの通報を受けた上杉は、聴取することだけに夢中になり、通報者の安全確保を怠る。
そんな上杉に代わって対応した堂島は、「上杉、お前、あれだな、人間なめすぎだな。100の通報があれば、100通りの背景があるんだ」「ひたすら聞くんだよ。通報者の声を、音を。その上で想像力を使って、自分の引き出しから言葉を選ぶ」と諭した。
■雪らが見事な連携で通報者に寄り添う
消防救助隊員として現場第一主義である上杉は、訓練中に足を負傷したことでの異動でもあった。かつて消防隊だった兼下は上杉の慢心を見抜いていた。兼下は雪に、この仕事で一番怖いことは「慢心」で、「どれだけ慣れてたって、経験があったって、同じ対応で済む通報なんて一つもない。それが分かってるのと分かってないのとじゃ大違いだ」と語るのだった。
一つの通報に真摯に向き合う指令管制員。これまでもサポートし合う様子が描かれてきたが、今回は一段と見事な連携となった。
自称元カレから逃げているという女性からの通報を受けた高千穂は、救急車のサイレンが聞こえれば場所を悟られてしまうと悩む。そんなときに雪がミソタツからの通報を受け、高千穂は女性の場所と近いことに気付き、ミソタツの場所へと向かわせて“要救助者”として保護することに成功した。
管制員一同から感嘆の声があがり、「すごいですね、係長。こういうのもありなんですね」と雪。「100通りの背景」「同じ対応で済む通報なんて一つもない」という堂島や兼下の言葉がよみがえる。
さらに翌日、雪はタクシーの中で妻が産気づいた夫からの通報を受ける。高速道路を走行中のため、最寄りの出口に救急車を待機させる手配をするが、救急車に乗せる前に生まれるかもしれない状況に。高千穂の指示で紗良は近くの病院の確認をし、救命救急士の資格がある与呉のサポートを受けて雪が「吸って」「吐いて」「いきんで」と声をかけ、産声が上がらないことにも対応して、病院へと向かわせることができた。
雪たちがつないだ命の誕生へのリレー。固唾をのんで見守っていた上杉の目には涙が光っていた。
視聴者からは、先の高千穂の対応に「こういう連携プレーもあるんだね」「日々の積み重ねと素晴らしき連携プレー」「ナイス連携」と、そして雪が受けた通報にも「皆の連携」「見事だった」「連携かっこいいなぁ」といった声が寄せられた。
◆文=ザテレビジョンドラマ部
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