【写真】プライベートでも親交があるという伊東四朗から花束を受け取り笑顔の北大路欣也俳優の北大路欣也が、2月25日に都内で開催された「三屋清左衛門残日録 春を待つこころ」舞台あいさつ付き特別上映に出席。シリーズで主演を務めてきた北大路は、8作目となる今作の仕上がりに手応えをのぞかせたほか、23日に迎えた82歳の誕生日をサプライズで祝福される一幕があった。
■人気時代劇シリーズの最新作
同作は、藤沢周平原作の人気オリジナル時代劇シリーズ最新作。主人公の三屋清左衛門(北大路)が、血気盛んな若者を見守り、共に戦いながら、人生や武士の生き方を見いだしていく姿を描く。舞台あいさつにはレギュラーキャストの優香、伊東四朗、新キャストとして参加した藤岡真威人、大友花恋、メガホンをとった山下智彦監督も出席した。
主演の北大路は、清左衛門について「最初にお話を頂いたのは、60代の後半だったと思うんですよね。その時に原作を読ませていただいて、自分はまだ追っつかないというのかな?自信がなくて、ちょっと待ってくださいと。もう少し僕に時間を与えてくださいというので、それから数年後、もう一度お話を頂いて」と回想。
続けて「その時は70歳を超えましたのでね。ある程度の人生経験をしてきたので、これなら清左衛門さんに少し追い付けるかなっていう気がして。お引き受けをして。皆さんとそこで出会いがあって。あっという間に8年間がたってしまったというね。藤沢先生の世界というのは、静かだけどとっても豊かで奥深くて。自分が憧れるような老後の人生だっていう気もしますよね。清左衛門と共に生きたいという気持ちが強くなりましたね」と影響を受けている様子だった。
シリーズで共演を重ねてきた優香は「温かい心だったり。現場にいらっしゃるだけで明るいんですよね。とっても。緊張感もあるんですけれども」とした上で、「おちゃめなところもたくさんあったり、本当に重なって見えますよね」と北大路と清左衛門に共通点を感じている様子。おちゃめという言葉に、北大路は「それは伊東四朗さんの後を追っかけているからです」と語り、会場を沸かせた。

■北大路「もう家族以上の家族」
清左衛門の盟友・佐伯熊太を演じた伊東は「役の上で40年以上というお付き合いなんですけど、実際の生活ではどんどん周りがいなくなっちゃって。一番寂しい時なんですよ。そんな時に、手を差し伸べてくれた作品だったと思っております。ものすごく幼なじみというものに憧れています。今。こんな顔ですけど」とユーモアたっぷりにコメント。
北大路は仕事を共にしてきただけでなく、プライベートでも親交があるとした上で「笑いあり悲しみあり。いろんなところを乗り越えながら、そしてたどり着いたのが清左衛門、そして熊太なんですよ。ですから僕にとっては、もう家族以上の家族でね。現場の皆さんとお会いできるのが本当に楽しみです。それと幸せです」と、伊東との共演を楽しんでいる様子だった。
その後、82歳の誕生日を祝して花束を贈呈された北大路は「僕だけこんなお花を頂いて申し訳ないなと思っています。皆様のお力添えをもって、第9話の撮影も準備に入るところでございます。とにかく皆さんの愛情をしっかりと受け止めて、次の作品に向かっていきたいと思います。ぜひ続けて応援をしていただきたい。本日は本当にありがとうございました」と笑顔を見せていた。
「三屋清左衛門残日録 春を待つこころ」は、3月8日(土)夜7:00より時代劇専門チャンネルにて放送。
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