日本最大級の敷地面積を誇る「マセラティ横浜港北」がオープン

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日本最大級の敷地面積を誇る「マセラティ横浜港北」がオープン

2月17日(月) 3:11

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2月14日、マセラティジャパンは最新のCIを導入した新ショールーム、マセラティ横浜港北をオープンした。運営は双日オートグループジャパン。

【画像】新ショールーム「マセラティ横浜港北」のエクスクルーシブな空間と、展示された3台の特別仕様車(写真30点)


新CI導入の大型店舗
マセラティ横浜が移転しオープンしたのがマセラティ横浜港北だ。これまで新CIを導入した目黒、心斎橋と違い、新築にてオープンしたことが大きな特徴だ。従って、マセラティの新CIを存分に取り入れることができている。そのショールームはイタリアンンラグジュアリーとクラフトマンシップを表現。洗練されたサルトリア(仕立て屋)と、オフィチーナ(工房)を融合させることで特別な空間に作り上げられた。

ショールームは3台のマセラティとともに、壁面ディスプレイには、柔らかさを追求したハンドクラフトレザーのサンプルなども展示。個室のコンサルテーションルームでは、最先端のMXE 3Dデジタルコンフィギュレーターを大型スクリーンで体験できるとともに、近年マセラティが力を入れている”フォーリセリエ(カスタマイゼーション・プログラム)”による自分だけの1台を作り上げることも可能だ。

店舗面積はマセラティのオフィシャルディーラーとしては日本最大級の敷地面積(ショールーム延床面積 424.800 ㎡に加えほぼ同程度のワークショップ)を誇る。

また、都心型のブティック店舗とは違い、ショールームに併設されたワークショップも完備。検査ラインを1基、最大3.7トンまで対応可能な最新のリフトを3基完備しており、重量のあるEV車にも対応可能とされた。また環境への配慮を重視しており、太陽光パネルを備えたカーポートは日中の店舗消費電力の一部を賄っているという。

双日オートグループジャパンは2021年7月よりマセラティの取り扱いを開始。当初は以前の運営会社から引き継いだ店舗だったが、「より上質なサービスをお客様に提供するために、当初から移転を目指し、今回、ようやく念願が叶い新しい店舗をグランドオープンすることができました」と喜びを語るのは同社代表取締役社長の高橋達雄氏だ。そして、「港北インターからとても近い場所にあり、首都圏にありながらも非常に広大でゆったりした敷地なので、お客様にストレスなくこの空間をお楽しみいただけるのではないか」と期待を述べる。

同時にマセラティジャパン代表の木村隆之氏も、「ショートルームとワークショップが一体となった大型店舗を交通至便なこの場所に開設できたことは、神奈川県全体からの集客を図る上で非常に大きなポイント」と期待を語った。

3台のフォーリセリエをお披露目
前述の通りマセラティはフォーリセリエに力を入れていることもあり、新ショールームオープンに際して3台の特別仕様が展示された。まず初めはレースへのオマージュとして誕生したMC20チェロロッソ・ヴェンチェンテ(メイン写真)だ。1950年代にレースシーンで活躍した350Sからインスピレーションを受けたカラーリングが特徴だ。木村氏によると、「イタリア語でいう勝利の赤を基調に、350Sと同様に青と白の3色ストライプを採用。ボンネットからエンジンフードへ続くソリッドホワイトとブルーパステルのトリプルストライプが際立っています。ルーフ格納部分にはソリッドグレーと大きなマセラティロゴが配置されています」と説明。

1950年代中期、レースで活躍していた300Sのポテンシャルが落ち始めていることに気付いたマセラティは、当時開発途上のロードカー、3500GTに搭載予定だった3.5リッター直列6気筒エンジンをベースにレーシングエンジンにチューンナップして搭載。1956年のミッレミリアにスターリング・モスのドライブで出場したこともある車で、合計3台が作られた。その中に赤いボディに白と青のストライプを車体中央に走らせた車両があった。それをモチーフにMC20チェロロッソ・ヴェンチェンテは作られたのだ。

MC20チェロロッソ・ヴェンチェンテは日本向けにマセラティのデザインセンターが2台だけ手掛けた車だ。

続いてはMC20レジェンダだ。レーシングカー、MC12 GT1ヴィタフォンからインスピレーションを受けた特別仕様で、世界限定20台のうち、日本にはこの1台のみが導入された。ボディカラーはヴィタフォンレーシングチームのMC12GT1を踏襲したネロ・エッセンツァとデジタル・ミント マットカラーを採用。「スパ24時間レースでの3度の優勝という偉業を成し遂げたモデルのオマージュです」と木村氏。

そして最後は、グレカーレトロフェオピュアネス・オブ・アジアで、奥山清行氏とのコラボレーションで実現した車。昨年9月に初めて韓国でお披露目され、今回はジャパンプレミアとなった。なお韓国ではトロフェオカラー・オブ・ソウルと呼ばれており、そこからの改名である。世界で1台のみの仕様だ。

奥山氏は、5代目クアトロポルテや初代グラントゥーリズモをピニンファリーナ時代に手掛けており、会場にも自らのクアトロポルテGT Sのステアリングを握り駆けつけた。

奥山氏は、このグレカーレをデザインするにあたり、「顧客として、またファンとして私だったらこういったマセラティが欲しいという思いを、アジアの目線から皆と一緒に開発した」とコメント。同時にマセラティのフォーリセリエを活用するとこういったこともできるというサンプルの位置づけもあるという。従って、塗装や内装等はマセラティのイタリアの工場で実際に作り上げることが可能なものだ。

奥山氏はグレカーレについて、「街中でセダンとしても乗っていただけるように、非常に乗りやすく、なおかつエレガントで洗練された、マセラティが持つブランドバリューを的確に表現した車」としたうえで、それに合うデザインを纏わせることが課題だったそうだ。そこで、ボディサイドにMASERATIのロゴをうっすらとグラデーションで配した。これは「アパレル的な、ファッション的なアプローチで、典型的な自動車のアプローチではありません」と奥山氏。しかもこのグラデーションは塗装で仕上げられているのも大きな特徴だ。

ボディカラーはビアンコアウダーチェというMC20にあった特別色を採用。この艶消しの白いカラーについて奥山氏は、「アジア圏ではポーセレンと呼ばれる陶器の文化とともに、モノの質感や肌触りを非常に重視する文化もあります。そういった陶器や磁器のような質感を塗装で表したい、この色とマセラティが持つ素晴らしい塗装工程の技術、職人技を味わってもらいたい」という思いを込めたそうだ。また、各部にはマセラティのコーポレートカラーのブルーが特徴的に配されている。

インテリアもMC20チェロに使われているアルカンターラやシートのV字のグラフィックをモチーフにするとともに、リアから見るフロントシートの背面部分の革の扱い方なども特徴的で、これらは全て「フォーリセリエのサンプルにもなるようにしています」と語られた。

入り口に桟が設けられ少しだけ秘密めいたショールームはエクスクルーシブ感が溢れる。奥山氏が、いずれここで次に乗るマセラティをオーダーしたいと言う思いが伝わってくる素敵な空間だった。


文・写真:内田俊一写真:マセラティジャパン
Words and Photography: Shunichi UCHIDAPhotography: Maserati Japan
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