グラン・パレに帰還!Bonhamsオークションとヴィンテージカーの祭典

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グラン・パレに帰還!Bonhamsオークションとヴィンテージカーの祭典

2月8日(土) 9:30

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2月5日から始まったレトロモビルに合わせ、ふたつのカーオークションが開催される。パリのヴィンテージカーウィークの幕開けだ。まず最初に紹介するのはボナムスのオークション。会場は、1900年のパリ万博に合わせて建設されたグラン・パレ。昨年まではオリンピックに向けた改修工事のため、エッフェル塔の後ろに設置された仮設のグラン・パレ・エフェメールで開催されていたが、今年ようやく本来のグラン・パレに戻ってきた。グラン・パレは、鉄骨構造にガラス張りの屋根を備えた建物で、太陽光が差し込み、展示された車たちが美しく輝く。

【画像】1950年フェラーリ166 MMツーリングほか、オークションに出品された珠玉のクラシックカー(写真36点)

今年のオークションには135台が出品されている。特に注目すべきは、1955年製のフェラーリ・スーパー・スクアーロ(シャシー番号FL 9001)と、1950年製のフェラーリ166 MMツーリング・バルケッタ(シャシー番号0034)だ。1955年のフェラーリ・スーパー・スクアーロは、ジュゼッペ・ファリーナやマイク・ホーソーンといった名ドライバーがステアリングを握った車両であり、当時のF1レースで活躍。その後、オーストラリアやニュージーランドのレースにも参戦し、長い歴史を持つ一台である。

1950年のフェラーリ166 MMツーリング・バルケッタは、マルツォット家の所有車として知られ、1951年のミッレミリアで総合4位、クラス優勝を果たした。その後、1980年にフアン・キンタノ・コレクションに加わり、ファントゥッジによって再ボディ化されている。

さらに、1978年製のシュニッツァーBMW E21 1.4リッター グループ5ターボも出品されている。この車両は、ハラルド・アートルがドライブし、DRM選手権で優勝した際のマシンであり、その後もマンフレッド・ヴィンケルホックやハンス=ヨアヒム・シュトゥックといった名ドライバーがステアリングを握った。

1954年製のAutobleu 750 MM Coupéも注目に値する。フランスの小規模メーカーであるAutobleuが製作したプロトタイプレーシングカーで、チューブラーフレームに750ccのルノーエンジンを搭載し、軽量で流線型のボディを持つ。この車両は、1954年のミッレミリアや1956年のランス12時間レースに参戦した歴史を持ち、その希少性と歴史的価値から高い注目を集めている。

バイクに目を向けると、1950年頃のFBモンディアル125ccビアルベロ・レーシングモーターサイクルが数多く出品されている。日本車が活躍し始める1960年代に入るまで、欧州のバイクメーカーがグランプリレースを席巻していた。FBモンディアルはその代表的なブランドの一つであり、125ccクラスで数々の勝利を収めた。ビアルベロエンジン(DOHC)を搭載し、当時の最先端技術を駆使した設計が特徴だ。

これらの車両が出品されるオークションは、レトロモビル開催中の2月6日(金)正午から始まる。また、同時に別のオークションも開催される予定だ。次回はそちらについて紹介したい。このボナムスのオークションで出品される車については、写真とともに紹介していくので、ぜひその様子をじっくり確認してほしい。始まったばかりのヴィンテージカーウィークの熱気を少しでも感じていただければ幸いである。


写真・文:櫻井朋成Photography and Words: Tomonari SAKURAI
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