2月7日(金) 1:10
まずは1.5倍サイズと通常サイズのトイレットペーパーの価格を比較してみましょう。あるネットスーパーでは、以下のような価格で販売されています。
・1.5倍サイズ(シングル82.5メートル×12ロール入り):856円(税込み)※1ロール当たり約71円
・通常サイズ(シングル55メートル×12ロール入り):596円(税込み)※1ロール当たり約50円
単純に計算すると、1.5倍サイズも通常サイズも1メートル当たり約0.9円になります。1.5倍サイズの方は12ロールで990メートル、通常サイズの方は12ロールで660メートルあるので、1.5倍サイズの方が買い替えの頻度は低くなることがメリットでしょう。
日本家庭紙工業会によると、一般的なトイレットペーパーの平均的な利用量は1週間程度で1ロール、4人家族の場合は1ヶ月で16ロールということです。「一般的なトイレットペーパー」を通常サイズの方であると考えると、4人家族では12ロール入りを2つ買う必要があります。
一方で、1.5倍サイズの場合、4人家族が1ヶ月に使用する量は約10.7ロールに相当します。12ロール入りを1つ買うだけで済むため、買い物に行く手間を省けます。
長いタイプのトイレットペーパーを使用している人の割合や、使用する理由についてもご紹介します。
国土交通省が令和2年に公表した「国土交通行政インターネットモニターアンケート トイレットペーパーの長尺製品に係る意識調査」によると、長いタイプのトイレットペーパーを「いつも利用している」と答えた人の割合は、男性が21.1%、女性が23.1%となっています。
「利用したことはあるが、普段は利用していない」と答えた人も含めると、半数前後の人が長いタイプのトイレットペーパーを使ったことがあるようです。利用する理由としては、次のようなものが多くなっています。
・1ロールで長く使えるから
・コンパクトで収納に場所を取らないから
・お得感があるから
長いタイプのトイレットペーパーを利用しない理由についても確認しておきましょう。
・1ロール当たりの価格が高いから
・よく行くお店で取り扱いがないから
・肌ざわりがよくないから
そのほかにも、「つい今までと同じ製品を買ってしまう」「長いタイプはあまり特売をしていない」などの理由も挙げられています。
トイレットペーパーには通常サイズのほかに、1.5倍サイズなど長いタイプのものがあります。
価格を比較すると1ロール当たりは1.5倍サイズの方が高いものもあるようですが、1メートル当たりだと大きな差は見られませんでした。ただし、1.5倍サイズは交換の手間が省ける分、通常サイズよりもコスパがよいと考えられるでしょう。
実際に、長いタイプのトイレットペーパーは「お得感がある」「1ロールで長く使える」などのメリットがあり、利用している人も多いようです。
ただし、お店によっては売っていなかったり特売価格になっていなかったりすることもあるため、手に入りやすさなども考えたうえで、どちらを選ぶか検討してみるとよいでしょう。
日本製紙連合会
国土交通省 紙・パルプ(家庭紙分野)の物流における生産性向上及びトラックドライバーの労働時間改善に関する懇談会 第5回(令和2年3月24日) 資料1-2 国土交通行政インターネットモニターアンケート トイレットペーパーの長尺製品に係る意識調査(9~15ページ)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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