【写真】美玲(石井杏奈)を冷たい表情で見下す穂波(久保田紗友)
石井杏奈が主演を務めるドラマ「私は整形美人」(毎週木曜深夜1:25-2:25[2話ずつ放送]、フジテレビ/FOD・TVerにて配信)の第7・8話が2月6日に放送・配信された。片桐美玲(石井)に悪意丸出しの嫌味をぶつける榎本穂波(久保田紗友)の闇がじっくり描かれ、視聴者を震え上がらせた。(以下、ネタバレがあります)
■美玲は慧の告白を受け止められず…
原作は、韓国発の「LINEマンガ」オリジナルwebtoon。日本語を含む全8カ国語で連載され、日本国内では9500万回以上の閲覧数を記録した超人気作だ(2024年12月時点)。韓国では「私のIDはカンナム美人」(2018年)としてイム・スヒャン&ASTROチャ・ウヌ主演でドラマ化され、チャ・ウヌの“顔天才”ぶりを世に知らしめた作品としても知られている。
日本版「私は整形美人」の主人公・美玲は、容姿のことでいじめを受けてきた過去を清算するため、大学進学を機に別人級の“整形美人”に。“普通の生活”が欲しかっただけだったが、そんなささやかな望みに反して大学生生活は波乱万丈。“改造人間”とののしられ、イケメンに想いを寄せられ…と、美玲の心は乱されっぱなしだ。第7話では慧(本田響矢)の告白を素直に受け止めることができない美玲が苦悩する展開が、続く第8話では、穂波のことで思い悩む美玲を先輩・向井優(長妻怜央)が優しく励ますエピソードが描かれた。
■穂波、ついに悪意むき出し「いい迷惑」
これまでも、美玲が整形をしたと知っていて「美玲の二重も天然だよね?」「女の子って、自然が一番かわいいじゃん」と皮肉めいた言葉を投げつけてきた穂波。
7話では、美玲が口にした「穂波はかわいいし」の言葉尻をとらえ、「かわいいって、幸せなことだよね。だからそうじゃない人たちは少しでも幸せになりたくて整形するんでしょ?そういう自己中な人たちのせいで、生まれつきの美人はいい迷惑だよね。だって、天然美人の希少価値が下がるんだから」と、美玲を痛烈に皮肉った。
だが同時に、子どもの頃の穂波が家庭の事情を抱え、貧乏ゆえに「汚すぎ」「ゴミ女」と罵られて「一番かわいくなきゃ…」と自分を追い詰めてきた過去も明らかに。美玲が外見コンプレックスに苦しんできたように、穂波もまた、深い心の傷とコンプレックスを抱えていたのだった。
■「べらぼう」艶やかな花魁役で注目
美玲への悪意に満ちた眼差しと、その背景にあった心の傷。穂波というキャラクターがより深く描かれ、視聴者からも「穂波にも過去が…壮絶」「穂波、闇深すぎ…!」といった声が続々。さらに、複雑な思いを抱える穂波を鮮烈に演じる久保田にも「久保田紗友ちゃんの暗く沈んだ目に引き込まれる」「本当に演技がうまい」といった声が上がった。
現在放送中のNHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」(NHK総合ほか)では最高級の花魁・松の井を演じ、凜とした佇まいや艶っぽい吉原言葉にも「カッコいい!」の声が上がる。「鈍色の箱の中で」(2020年、テレビ朝日系)をはじめドラマ主演も務める一方で、「M 愛すべき人がいて」(2020年、テレビ朝日系)では主人公・アユ(安斉かれん)の頭からジュースをかけるなど壮絶ないじめをする同級生・玉木理沙役で存在感を発揮。「先生を消す方程式。」(2020年、テレビ朝日系)のインフルエンサー女子高生・長井弓役でも強烈な印象を残した。
作品ごとに多彩なキャラクターを演じてきた久保田。今作「私は整形美人」でも、美玲に悪意を抱く背景が少しずつ明かされ、単なる悪役で終わらない深い闇を見せ始めている。物語は残り、2月13日(木)放送・配信の最終週(9・10話)を残すのみ。最終週では美玲の恋の行方だけでなく、穂波に救いがあるのかも気になるところだ。
◆文=ザテレビジョンドラマ部
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