【第1話】から読む。
前回からの続き。私(ミホ)は夫のケイスケと息子タクヤとともに、義実家で同居をしています。義母とはそりが合わないし、夫は仕事で多忙。私の唯一の心のよりどころは、温かい実家だったのです。実家では亡き弟の妻ユイちゃんが私の両親ととてもうまくやっていました。しかし両親が相次いで亡くなったあとユイちゃんは多忙で留守がちになり、なかなか実家に行けなくなってしまったのです。私はしびれを切らして直接電話をしました。
ユイちゃんの都合がつかないのは仕方のないことです。だから私はユイちゃんの代わりに留守番をすると申し出ました。そこはもともと私の家。合鍵さえもらえれば万事解決だったのに……。ユイちゃんはそれすら断ってきたのです。
悲しくて悔しくてたまりません。感情が高ぶって、言葉が止まりません。「だいたいなんでユイちゃんが住み続けているわけ?養子になったかなんだか知らないけど、私の家なのになんでユイちゃんの家になってんの?おかしくない?」
もう自分の感情が手に負えませんでした。弟が亡くなって父が亡くなって……。最後に母まで亡くなってしまいました。私の家族が……本当の家族が全員いなくなってしまったのです。
そんな家族のぬくもりを感じたくて実家に帰ろうとしても、嫁であるユイちゃんの許しがないと実家には帰れません。ユイちゃんなんて他人なのに、どうして自分の実家に帰るのに他人の許可を取らないといけないのでしょうか。私からすべてを取らないで……。ユイちゃんに対して、そう思うことしかできなくなってしまっていたのです。
【第10話】へ続く。
原案・ママスタ脚本・渡辺多絵作画・りますけ編集・井伊テレ子
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