左より)『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊4Kリマスター版』『イノセンス4Kリマスター版』ビジュアル
1月28日(火) 12:00
『イノセンス』の公開20周年を記念して、『イノセンス4Kリマスター版』と『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊4Kリマスター版』の2作品が、2月28日(金) よりTOHOシネマズにて同時公開されることが決定した。
士郎正宗のSFコミック『攻殻機動隊』を原作として、監督の押井守によってアニメーション映画化された2作品。『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』は、西暦2029年、高度に発達したネットワーク社会において多発するコンピューター犯罪、サイバーテロなどに対抗するため結成された非公認の超法規特殊部隊「公安9課」の草薙素子とバトーの活躍を中心に描く。
海外でも人気が高く『マトリックス』のラナ&リリー・ウォシャウスキー監督をはじめハリウッドへも影響を与え、スカーレット・ヨハンソン主演のハリウッド映画『ゴースト・イン・ザ・シェル』が2017年に公開された。1995年の劇場公開から今年30周年を迎える本作は、2021年の4Kリマスター版の日米同時公開以来の公開となる。
『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』から3年後の2032年が舞台の続編『イノセンス』は、公安9課のバトーを中心に描かれる。日本のアニメーションとして史上初めて、第57回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に選出され、現時点も唯一の作品となっている。2004年の劇場公開から昨年20周年を迎え、今回の上映は、企画上映等をのぞき、20年ぶりのロードショー公開となる。
また、Blu-ray等では発売されていた4Kリマスター版が、劇場のスクリーンで披露されるのは今回が初となる。今回、劇場用に新たに制作された『イノセンス4Kリマスター版』の初号試写を鑑賞した、監督・脚本の押井守は、「今回『イノセンス』の4Kリマスター版を公開するにあたって、20年ぶり……もしかするとスクリーンで初めて、通して観たかもしれません。とても綺麗で美しく仕上がっていて良かったです。当時は、何年もかかって手描きやCGで仕上げた画を細かなディテールまで映像で再現できなかった。ですが今回、高解像度のデジタルスキャンをしたことで、画の精度が格段に上がったと思います。4Kの威力を確かに感じました」とコメントし、この時代このタイミングでのスクリーンでの鑑賞を強く推奨した。
■監督・脚本:押井守 コメント全文
今回『イノセンス』の4Kリマスター版を公開するにあたって、20年ぶり……もしかするとスクリーンで初めて、通して観たかもしれません。とても綺麗で美しく仕上がっていて良かったです。
当時は、何年もかかって手描きやCGで仕上げた画を細かなディテールまで映像で再現できなかった。ですが今回、高解像度のデジタルスキャンをしたことで、画の精度が格段に上がったと思います。4Kの威力を確かに感じました。それで当時のことを思い出しましたが、当時は病んでたなと(笑)。『イノセンス』が完成した後、2カ月くらい寝込んで立てなかったんですが、この作品にはその病んでるエネルギーが入っていました。美しいものを作るためには、何かを乗り越えないといけない。改めて観て、この作品から情念というのか退廃的な魅力を感じました。
皆さんにもぜひ劇場でご覧いただきたいです。
<作品情報>
『イノセンス4Kリマスター版』
上映時間:99分
原作:士郎正宗(『攻殻機動隊』講談社刊)
監督・脚本:押井守
制作:プロダクション I.G
(C)2004 士郎正宗/講談社・IG, ITNDDTD
『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊4Kリマスター版』
上映時間:85分
原作:士郎正宗(『攻殻機動隊』講談社刊)
監督・脚本:押井守
制作:プロダクション I.G
(C)1995 士郎正宗/講談社・バンダイビジュアル・MANGA ENTERTAINMENT
2月28日(金) よりTOHOシネマズにて同時公開