1月27日(月) 18:30
環境省のデータによると、普通乗用車がアイドリングを10分間行うと0.14リットルの燃料を消費するようす。これを1時間続けた場合、0.84リットルのガソリンを消費することになります。
ガソリン1リットルの価格が仮に170円とすると、0.84リットルの消費量は以下の計算になります。
0.84リットル × 170円 = 142.8円
したがって、乗用車のアイドリングを1時間行うと、約143円の燃料費がかかる計算となります。実のところ、アイドリングを1時間続けても燃料費への負担はそれほど大きくありませんが、長時間のアイドリングには明らかなデメリットがあるようです。
エンジンを長時間つけたままにすると燃料を無駄に消費するとされています。アイドリング中でもガソリンは消費されるため、続けるほど燃料費はかさむと考えられます。
冷暖房を使用するとさらにガソリン消費が増え、機能を維持するためにエンジンにも負担がかかります。無駄な燃料消費を防ぐため、アイドリングはできるだけ短くしましょう。
エンジンを長時間つけたままにすると、バッテリーに過剰な負担がかかるとされています。走行中は発電機が電力を供給しながらエンジンを動かしますが、アイドリング状態が続くと消費電力が供給を上回り、バッテリーが上がる可能性があるのです。
その結果、バッテリーの寿命が短くなり、より頻繁な点検や交換が必要になる場合もあるようです。
アイドリング中にバッテリーが上がることもあります。1時間程度エアコンを使っただけでバッテリーが上がることはほぼないとされているようですが、電力の使いすぎが原因で起こることはあるようです。
停車中はオルタネーターによる電力供給が走行時よりも少なくなるため、消費電力が供給を上回る可能性があるのです。そのため、ライトのつけっぱなしやカーステレオ、カーナビ、テレビなどの使用電力が大きい機器を同時に使用することで、電力不足に陥ることがあります。
さらに、暑い日にエアコンの設定温度を低くすることで電力消費が増え、他の機器と併用するとバッテリーが上がりやすくなるようです。これを防ぐためには、バッテリーが消耗しきる前に車を走らせることが効果的だとされています。
寒い車内を効率的に暖めるためには、いくつかの工夫が必要です。以下の方法を参考に、してください。
車の暖房はエンジンの熱を利用して温風を生み出します。そのため、エンジンが冷えている状態では、暖房をつけても十分な暖気を得ることができないようです。寒い季節には、エンジンをあたためてから暖房を使い始めることがポイントです。
車内を早く暖めるには、エアコンの設定を「内気循環」に切り替えましょう。このモードでは外気の冷たい空気を遮断し、車内の空気を循環させることで効率的にあたためることができるとされています。
エアコンに搭載されているA/Cボタンは、冷房や除湿時に使用するスイッチです。暖房を使用するときはA/CボタンをOFFにすることで、燃費を悪化させる余分な負荷を避けられる可能性があります。
ただし、暖房使用時にも必要になる場合があるため、状況に応じて使用しましょう。
仮にガソリン1リットルの価格が170円の場合、エンジンを1時間つけっぱなしにすると、約143円の燃料費がかかることになります。ただし、アイドリングによる燃料消費だけでなく、エンジンやバッテリーへの負担が増加する可能性があることも考慮する必要があるでしょう。
環境庁大気保全局 「アイドリング・ストップ運動」について
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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