丸山隆平、本格時代劇『浪人街』は「新しい挑戦」公演数の多さには驚きの表情も

舞台『浪人街』稽古場取材会より

丸山隆平、本格時代劇『浪人街』は「新しい挑戦」公演数の多さには驚きの表情も

1月23日(木) 7:00

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舞台『浪人街』で主演を務める丸山隆平、共演する玄理、入野自由、藤野涼子、入江甚儀、佐藤誓、矢柴俊博、神保悟志、板尾創路が都内のスタジオで稽古風景を公開。本番に向けた意気込みを語った。

『浪人街』は、脚本家・山上伊太郎が書き下ろし、1928年のマキノ正博監督による『浪人街 第一話 美しき獲物』から始まるサイレント映画シリーズ。集団殺陣のジャンルを切り開いた作品として高く評価され、現在の時代劇にも多大な影響を与えている。今回の舞台版では、殺陣はもちろん、オリジナル映画版よりも、さらに浪人それぞれにフォーカスし、群像劇として、各々が抱えるものや感情の機微がより丁寧に描かれる。

主人公・荒牧源内を演じる丸山は「その時代を生きる、自由奔放なひとりの人間が、どう変わっていくのか、それとも変わらないのか見てほしい」と人物像を語り、「新しい挑戦に恵まれた。おっかなびっくりな部分もあるが、常にアップデートしていかないといけないので、素敵なチャンスをいただいた。(稽古の)毎日がフレッシュな気持ちで、発見ばかり」と、本格的な時代劇への挑戦に背筋を伸ばした。

舞台『浪人街』公開稽古より

新橋演舞場の舞台に立つのは初めてだといい、「実は地元の南座も初めてで。会場によって、印象や雰囲気も違うはずなので、楽しみ」と期待のコメント。現時点で、公演数は53を数え「えっ?増えました?聞いていないです(笑)」と驚きの表情を見せ、「やはり見どころは殺陣なので、怪我のないよう、それぞれの距離感を稽古で固めていきたい」と意気込んだ。

舞台『浪人街』公開稽古より

浪人役を演じる上で、意識するのは「シンプルに居ずまい」だといい、「当時は死が隣り合わせ。常に刀を抜ける姿勢を保ち、歩き方にも心がけている。当時の武士は足腰が強かったはずなので、蹲踞(そんきょ)もするようにしている」と語った。また、「面白いのは、武士たち一人ひとり、剣の扱い方に性格が出てくる。人生が乗っかっているんだと思う」と話していた。

源内に惚れている巾着切りのお新を演じる玄理は、「大人の恋愛の部分を楽しんでいただければ」とアピール。怒りのあまり、源内に蹴りを入れる場面もあり「丸山さんに、ムエタイの選手みたいと言われて(笑)」と照れ笑いを見せた。

舞台『浪人街』公開稽古より

人気声優の入野は、飲み屋の用心棒・赤牛弥五右衛門を演じており、「源内とは犬猿の仲。武士という身分にこだわりが強くて、物語に強い影響を与える」と説明。浪人の母衣権兵衛を演じる入江は、「お客様に一番近い立ち位置なので、丁寧に演じたい。恋愛パートもあるんですが、最後は源内じゃなくて、僕がお新をぶんどってやります!」と闘志を燃やした。

板尾と藤野は、没落した武士の土居孫左衛門、その妹であるおぶんをそれぞれ演じる。板尾は「荒牧という役は、色気がないと成立しない。ファンの皆さんは、今まで見たことがない彼が見られるチャンスだと思う」と、初共演する丸山の“色気”に惚れぼれ。藤野は、「源内さんとお兄さんが、武士について話をするシーンがあり、それがどんな雰囲気になるのか今から楽しみ」と期待を寄せる。

飲み屋の店主にして、義賊のお頭である藤兵衛を演じる佐藤は、「殺陣のシーンを1日稽古しただけで、もう箸が持てなくなって(笑)。老体に鞭打って頑張っている」と殺陣に悪戦苦闘。悪名高い旗本の小幡伝太夫を演じる神保は「大好物の悪役なので、存分に楽しみたい」、その弟・七郎右衛門役の矢柴は「やばい悪役です。終盤に座長(丸山)と一騎打ちする場面もありますが、勝つかもしれません。そうなったら、すみません」と、揃って悪役ならではの不敵な笑みを浮かべていた。

舞台『浪人街』公開稽古より

脚本は舞台作品のシナリオ、演出や映像脚本も数多く手がけて、特にセリフの構成力から描く人物像と世界観に定評がある倉持裕が担い、演出はNHKで数々のドラマ作を手がけるかたわら、『最貧前線~宮崎駿の雑想ノートより~』『モダンボーイズ』『精霊の守り人』など、舞台でも輝かしい活躍を見せる一色隆司を迎え、より一層の魅力を携えた新たな『浪人街』が創造される。人情、欲望、裏切りなど、時代劇らしさと、これまでになかった新しい視点が混ざり合った新時代のエンターテインメント時代劇に期待が高まる。

取材・文・撮影:内田涼

<公演情報>
舞台『浪人街』

原作:山上伊太郎

【配役】
荒牧源内:丸山隆平
お新:玄理
赤牛弥五右衛門:入野自由
おぶん:藤野涼子
母衣権兵衛:入江甚儀
藤兵衛:佐藤誓
小幡七郎右衛門:矢柴俊博
小幡伝太夫:神保悟志
土居孫左衛門:板尾創路

2025年2月20日(木) ~3月16日(日) 東京・新橋演舞場
2025年3月21日(金) ~28日(金) 愛知・御園座
2025年4月2日(水) ~10日(木) 京都・南座

チケット情報:
https://w.pia.jp/t/roningai/

公式サイト:
https://www.shochiku.co.jp/play/schedules/detail/2025roningai_enbujo/

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