私(ケイコ)は50代で、会社員の60代夫と2人暮らし。パートをしたり趣味の家庭菜園を楽しんだりしています。わが家は地方にあるため庭が広く、採れた野菜や果物はご近所さんや都心に住む息子家族にも分けています。息子のヨウスケは、奥さんのナナさんと可愛い子どもたち(小1マオ、年中ケイ)の4人家族。遠く離れているためなかなか力になってあげることはできませんが、せめて美味しい野菜を送ってあげようと心を込めて作っていました。
2人の孫は可愛くてかけがえのない存在。ただ遠く離れて暮らしているため、何かあってもすぐに手伝いに行ってあげることはできません。だからこそ私はこうして荷物に野菜をたくさん詰め、息子家族を微力ながら支えているのです。
孫たちがもっと小さい頃は、荷物を送るたびにナナさんからお礼の連絡がきたものです。けれど最近は息子からなんだか軽くお礼を言われるだけ。何のお礼も言ってこないナナさんに、私は少しばかりモヤモヤしていたのでした。
息子家族に野菜を送ること自体は何の負担もありません。むしろ自分の生き甲斐くらいに感じています。けれど最初はあんなに嬉しそうにお礼の連絡をくれていたナナさんが、今では全くの無反応なのが気になるのです。
もしかして迷惑なのかな?と思って息子に聞いてみても「喜んでいる」と言っています。だったらお礼のひとつもできないものでしょうか。ただ一言「ありがとうございます」があれば、私はまた頑張ろうと思えるのです。そんなふうに考えてしまう私は心が狭いのでしょうか。
【第2話】へ続く。
原案・ママスタ脚本・渡辺多絵作画・猫田カヨ編集・井伊テレ子
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