同僚の色白&ブルべマウントが止まらない…きっかけとなった意外な過去に「泣いちゃいました」「幸せそうで良かった」と反響多数【作者インタビュー】

『私は選ばれしブルべ冬』が話題/画像提供/山野しらすさん

同僚の色白&ブルべマウントが止まらない…きっかけとなった意外な過去に「泣いちゃいました」「幸せそうで良かった」と反響多数【作者インタビュー】

1月21日(火) 9:00

『私は選ばれしブルべ冬』が話題
【漫画】小麦肌美人との出会いが、極端なブルべマウントの鎧をはがすきっかけに…「泣きました」「とっても素敵な話」と称賛の声

コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、過去の経験からパーソナルカラーに固執してしまう"ブルべマウントOL"の意外な裏側について描いた作品『私は選ばれしブルべ冬』をピックアップ。

作者の山野しらすさんが11月28日にX(Twitter)で同作を投稿。そのツイートには1.1万以上のいいねと共に、多くの反響コメントが寄せられた。この記事では、山野しらすさんにインタビューを行い、創作のきっかけやこだわりについて語ってもらった。

■ブルべマウントは、幼少期の不条理と戦う「鎧」だった…
『私は選ばれしブルべ冬』(60/100)


自動車部品メーカーに勤める田中アキは、同僚の青木シロミのとある言動にうんざりしていた。

シロミはパーソナルカラーに人並みならないこだわりがあった。自身が日本人の中でも少数派の"ブルべ冬"であることを誇りに思うが故に、オレンジ色の社名入りジャンパーが自分には似合わないから着たくない、など騒ぐこともしばしばだった。

ある日、小麦肌が魅力的な日野コムギが入社してくると、「日野さんって地黒ですか?日焼けですか?」と唐突に聞く。対して、「地黒です。アウトドアも好きなので、少し日焼けもしてるかもしれませんが」と笑顔で答えるコムギ。

仕事覚えも早く、あっという間に即戦力となったコムギのことが気に入らなかったのか、シロミはある日の昼休みに「コムギさんは明らかにイエベなので、そういう青みがかったラベンダー色は避けた方がいいです」と指摘した。しかしコムギは、「アドバイスありがとうございます。私は自分の好きな色を自由に身につけたいんです。でもとても勉強になりました」と笑顔で切り返したのだった。

面白くないシロミは、さらにコムギの身につけているものにまでケチをつけ、「いつもニコニコして何考えてるか分からないし。すごく仕事ができるのに、こんな小さな会社に来るのもなんか変で怪しいし…」と続ける。

たまらずマキは、「みんな自分の好きな服や色を自由に身につけてるの!誰もそれに意見する権利なんてないでしょう?色白?ブルべ?何様のつもりよ!」と、これまでの違和感をシロミにぶつける。

するとシロミは、自身の過去について語り始めた。

子供の頃から肌が白く太っていたシロミは、小学生の頃にクラスメイトから「白豚」とあだ名をつけられいじめられていた。一方、女手一つで働きながら育ててくれた母親は、貧しいながらもシロミにたっぷりと愛情を注いでくれていた。

ある日。学校帰りにシロミがいじめられているところを母親が偶然目撃。泣きながら激怒する姿を見て、シロミは大好きな母親を二度と泣かせないため、自分が強くなっていじめに打ち勝つと心に誓った。

苦手だった運動を始めてダイエットに成功し、精神的にも強くなることで、見た目や家庭環境についてシロミをからかう者はいなくなった。

高校卒業後に就職したシロミは、初任給で母親に真っ赤な口紅をプレゼントした。このときに、百貨店の美容部員からパーソナルカラーのこと、自分がブルべ冬であることを教えてもらったのだった。

以来、シロミはブルべ冬であることを自分の誇りとして生きてきた。しかしコムギとの出会いで、シロミの心境に再び変化が訪れる——。

作品を読んだ読者からは、「最後まで読んだら泣いちゃいました」「とっても素敵な話で良かった」「カラーベースでマウントを取る必要性が1ミリも分からない」といった声が多数上がっていた。

■好きなもの、色を楽しく身に着けることが何より大切——作者に聞く創作の背景
    『私は選ばれしブルべ冬』(82/100)

——『私は選ばれしブルベ冬』を創作したきっかけや理由があればお教えください。

知人の体験談がベースとなっています。ブルべマウントをとってくる同僚と最終的に仲良くなったという話を聞き、ぜひ漫画にしたいなと考えたことがきっかけです。

——本作を描くうえでこだわった点や、「ここを見てほしい」というポイントがあればお教えください。

シロミがただの悪人じゃないということと、コムギの包容力を描写できるようにこだわりました。

——本作では、過去の辛い経験からパーソナルカラーに執着しすぎているシロミさんの心の変化が繊細に描かれています。作中で特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。

シロミが、大好きな母のために強くなろうと決心するシーンが気に入っています。運動したり勉強したり、前向きな方向にエネルギーを使えるって素晴らしいことですよね。(ちょっとやりすぎな面もありますが…)

——パーソナルカラーの考え方が広がったことで、イエベ・ブルべにとらわれすぎてファッションを心から楽しめなくなっているというケースもあるようですが、山野さんご自身はパーソナルカラーに関して、どのようにお考えですか。

実は私自身は、自分のパーソナルカラーを知らないんです。作中のコムギの意見と同じなのですが、自分に似合う色を選ぶことはもちろん「好きな色、もの」を楽しく身に着けることが何より大切なんじゃないかなと思っています。

——山野さんの今後の展望や目標をお教えください。

これからも漫画をたくさん描いていきたいです。絵に関してはまだまだ修行中なのですが、最近はシナリオ担当など原作者としてのお仕事を頂く機会が増えたので、そちらでも読者の方に楽しんでいただける作品を届けていけたらいいなと思っています。

——最後に、山野さんの作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします。

いつも読んでくださりありがとうございます、読者のみなさまのコメントや応援のメッセージのおかげで、漫画を描き続けることができています。これからも頑張ります!!



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