1月19日(日) 0:10
株式会社リクルートマネジメントソリューションズの「新人・若手の早期離職に関する実態調査」では、入社1~3年目(大学・大学院卒のみ)の正社員、正職員の435名に過去3年以内に自己都合での退職をしたことがあるかという質問に対し、ある割合は17.5%、ない割合は82.5%という回答が得られました。
加えて、前質問に対し「ない」と回答した方の中で、会社を辞めたいと思ったことがある割合が58.8%、思ったことがない割合が41.2%でした。退職経験がなくても、辞めたいと思ったことがある方が半数以上いるようです。
これらから、会社を辞めた、または辞めたいと思ったことがある方は7割以上いることが分かります。
同調査によると、入社3年以内に離職した理由と辞めたいと思う理由の上位5位は、表1の通りです。
表1
離職した理由 | 辞めたいと思う理由 | |
---|---|---|
1位 |
労働環境・条件がよくない
(労働時間、休日のとりやすさなど) |
仕事にやりがい・意義を感じない |
2位 | 給与水準に満足できない | 給与水準が満足できない |
3位 |
職場の人間関係がよくない
合わない |
自分のやりたい仕事ができない |
4位 | 上司と合わない | 会社の将来性に不安がある |
5位 |
希望する働き方ができない
(場所、時間、副業など) |
労働環境・条件がよくない
(労働時間、休日のとりやすさなど) |
出典:株式会社リクルートマネジメントソリューションズ「新人・若手の早期離職に関する実態調査」を基に筆者作成
どちらにもランクインしているのは、給与水準が満足できない点と労働環境・条件がよくない点であることが分かります。
ほかにも、ある企業の調査によると、職場環境に対し、「自分のペースやスタイルを貫ける」「プライベートも重視できる」環境を理想とする声も多くあがっているようです。
また、転職が当たり前の時代となっていることも、離職率が高まっている理由の一つとして考えられます。転職への心理的、物理的ハードルが下がってきていることで、労働環境の悪さややりがいのなさを感じると勤続年数に関係なく転職に踏み出せるのかもしれません。
入社3年以内の離職率が高い理由には、労働環境や仕事内容への不満、そして価値観の変化などが挙げられます。企業は、自分たちの価値観のほかにもさまざまな価値観があることを踏まえたうえで、働きやすい環境づくりに取り組むことが重要です。
また、個々の社員のキャリア形成を支援し、やりがいを感じられるような仕事を提供することで、離職率の低下が期待できます。
株式会社リクルートマネジメントソリューションズ 「新人・若手の早期離職に関する実態調査」の結果を発表
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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