ドナルド・トランプを創り上げた“3か条”とは?悪名高き弁護士から学ぶ成功へのメソッド

ドナルド・トランプを創り上げた「勝つための3つのルール」とは?/[c] 2024「APPRENTICE「PRODUCTIONS「ONTARIO「INC.「/「PROFILE「PRODUCTIONS「2「APS「/「TAILORED「FILMS「LTD.「All「Rights「Reserved.

ドナルド・トランプを創り上げた“3か条”とは?悪名高き弁護士から学ぶ成功へのメソッド

1月19日(日) 20:30

昨年11月の米大統領選挙で民主党のカマラ・ハリスに勝利し、今月20日、自身2度目となる第47代アメリカ合衆国大統領に就任するドナルド・トランプ。過激な言動やスキャンダルにあふれ、不倫口止め料の不正処理などで有罪になりながらも刑罰は与えられず、米国トップの地位に返り咲き。就任が決まった途端、ロシアによるウクライナ侵攻の早期終結を約束する意向も示し、以前と変わらぬ強引なマンパワーと毒舌でトランプ節を炸裂している。 2025年の台風の目になるのは間違いない史上類を見ない米大統領だが、そんな“怪物”も最初から“怪物”だったわけではなかった。では、トランプはいかにして“現在のトランプ”になったのか?
【写真を見る】破産寸前にまで追い込まれた若きトランプが助けを求めた相手は、政財界に強い影響力を持つ悪名高き弁護士ロイ・コーン

アメリカ合衆国大統領の地位に返り咲いたドナルド・トランプの知られざる内面に迫る

その秘密に迫ったのが映画『アプレンティス:ドナルド・トランプの創り方』(公開中)。成功を夢見る20代のトランプがトップに成り上がるまでの道のりを「キャプテン・アメリカ」シリーズのセバスチャン・スタンが演じ、『ボーダー 二つの世界』(18)がカンヌ国際映画祭「ある視点部門」のグランプリを受賞したアリ・アッバシが監督を務める。トランプへ幾度もインタビューを行った政治ジャーナリスト、ガブリエル・シャーマンが緻密なリサーチのもと脚本を書き上げた衝撃のリアルストーリーだ。

■ドナルド・トランプを形成した勝つための3つのルール

純粋な青年だった若きトランプに大きな影響を与え、その驚愕の変貌のカギを握るのは、勝つためには手段を選ばない悪名高き弁護士ロイ・コーン(ジェレミー・ストロング)。不動産業界で破産寸前にまで追い込まれていた当時のトランプが、政財界の実力者が集まる高級クラブでコーンと出会い、彼から教えられた「勝つための3つのルール」を実践しながら数々の大事業をおもしろいように成功させていく。そこで本稿では、コーンが唱えたその3か条を、それを受けたトランプの行動と共にわかりやすく解説していきたい。
【写真を見る】破産寸前にまで追い込まれた若きトランプが助けを求めた相手は、政財界に強い影響力を持つ悪名高き弁護士ロイ・コーン


■ルール1:攻撃、攻撃、攻撃

まずはルール1の「攻撃、攻撃、攻撃」。違法行為も辞さない汚い手を使い、政府から3回も起訴されながらすべてに勝利してきたコーンのこの言葉には説得力があった。だからこそ、「勝ちたいならなんでもやれ!」という彼の教えに素直に従ったトランプ。事業に協力してくれないエドワード・アービング・コッチNY市長をメディアで叩けば、グランド・セントラル駅の近くコモドアホテルを買収し、1500室からなる世界一の高級ホテルの建設に乗りだす。さらに、マンハッタン区ミッドタウン5番街に58階建てのトランプタワーを完成させ、ニュージャージー州のアトランティックシティへのカジノ誘致をはじめとした数々の事業にものすごい勢いで次々に着手していく。

ニューヨークに世界一の高級ホテルを建てることを夢見るトランプ

■ルール2:非を絶対に認めるな

ルール2は「非を絶対に認めるな!全否定しろ」。コーンは「批判など気にするな。批判などどうでもいい。そんな基準は存在しない。たった1つの真実など人が作ったフィクションだ。大切なのは勝つこと。それしかない」とも言うが、トランプはこの言葉も信じて邁進していく。「クライスラービルが差し押さえられた地区にホテルなど建てるな!」と反対する父親に対し、「父さん、俺が正しいといつかはわかるはずだ」ときっぱり。テレビのインタビューで「市が財政破綻寸前で、税金が高いのにどうやって利益を?」と疑問を投げかけられた際には、「都市計画審議会は意のままにできる」とはったりをかまし、コーンのウルトラC級の秘策も借りて形勢を逆転させることに成功。「俺の主張が真実だ!」と訴えるまでになる。

野心はあるが純粋でナイーブな性格だった若き日のトランプ

■ルール3:勝利を主張し続けろ!

そしてルール3が「勝利を主張し続けろ!」。コーンは「これが最も重要だ」と説く。「どれだけ劣勢に立たされても勝利を主張しろ。決して負けを認めるな!それが勝利のルールだ」と。その言葉がトランプにどんな影響を与え、どんな行動を起こすことになるのか?そして、いかにして師であるコーンをも震撼させる今日のような“怪物”になってしまったのか?これについては本作を観た時の興奮と衝撃を奪うことになるので敢えて触れない。自分の目で見届けることが、その動向から目が離せないトランプ大統領がこれからやろうとしていることへの注視につながるはずだから。

ロイ・コーンの教えに従い、次々と事業を成功させていく

文/イソガイマサト


【関連記事】
“20代のトランプ”を演じたセバスチャン・スタンが語る!『アプレンティス』でのドナルド・トランプの演じ方
青年はいかにして歴史に残る怪物になったのか?『アプレンティス:ドナルド・トランプの創り方』衝撃の新予告
ケネディ大統領は“なぜ”殺されたのか?暗殺事件の真実に迫る執念と隠された巨大な陰謀
今年で60年…衝撃の死を様々な角度で描いた映画で知る「ケネディ大統領暗殺事件」の謎と陰謀
『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2』の未来を検証!“30年後の未来”、2015年にタイムスリップ
MOVIE WALKER PRESS

エンタメ 新着ニュース

合わせて読みたい記事

編集部のおすすめ記事

エンタメ アクセスランキング

急上昇ランキング

注目トピックス

Ameba News

注目の芸能人ブログ