【写真】大けがをしてベッドに横たわる努(安井順平)
唐沢寿明が主演を務めるマネーサスペンスドラマ「プライベートバンカー」(毎週木曜夜9:00-9:54、テレビ朝日系)の第2話が1月16日に放送された。前回ラストで衝撃を呼んだ大富豪一族長男の転落事故。それに伴う庵野(唐沢)の対処が話題になった。(以下、ネタバレを含みます)
■大富豪の資産を守るためなら“何でもやる”プライベートバンカーの活躍を描く
プライベートバンカーとは、富裕層を相手に資産管理や資産形成の助言を行うスペシャリスト、いわば“マネーのプロフェッショナル”。
唐澤は、圧倒的な金融知識と人脈を持つ“悪魔的”凄腕プライベートバンカーの庵野甲一を演じる。ビジネスの助言から家族間のもめごとまで、富や権力、名声を持つ富豪たちの資産や利益を守るためなら何でもやる存在。相続争いや愛人問題、裏金疑惑など、一家に渦巻く“金”にまつわる数々の問題を、卓越した金融スキルと、ときに罠や裏切り、巧妙な戦略など予測できない手法で鮮やかに打破していく。
庵野に一族のプライベートバンカーになることを依頼する資産7000億の大富豪で、外食業界のトップに君臨する「天宮寺アイナグループ」社長・天宮寺丈洋を橋爪功、経営の実権を握る副社長・天宮寺美琴を夏木マリ、天宮寺家の長男・努を安井順平、その妻・果澄をMEGUMI、天宮寺家の長女・沙織を土屋アンナ、沙織の息子・海斗を川原瑛都、天宮寺家の次男で民自党議員の昴を吉田ウーロン太が演じる。
また、庵野が信頼する助手・御子柴修に上杉柊平、庵野との出会いをきっかけに金融知識をみにつけていくだんご店の二代目社長・飯田久美子に鈴木保奈美が扮(ふん)する。
■転落事故にあった天宮寺家の長男に愛人の存在が発覚
自分の命が長くないと悟る丈洋からの「うちの資産を、あいつらから守ってほしい」との依頼。丈洋は一族で争いが起こることを確信していた。
そんななか、長男の努が階段から転げ落ち、意識不明の重体に。その場面を目撃した運転手によると、女性らしき人物に突き落とされたという。一族の絶対権力者であり、まだ庵野の存在を認めていない美琴は、犯人を突き止めるよう命じた。
庵野は御子柴と新たに助手となった久美子と共に調べた結果、努が個人で設立した資産管理会社が保有するマンションに愛人の霧島幸絵(恒松佑里)を住まわせていることが判明した。
幸絵はいい生活をさせてもらい、愛されていたから殺そうとするわけがないと否定。すると庵野は、愛ではなく「節税」だと指摘。努は幸絵を資産管理会社の社員として雇用し、幸絵への出費はすべて経費とし、それによって妻にも浮気がバレないという手段だった。
■庵野が行った驚きの解決策、さらに衝撃の真相も判明!
果澄から大金でケリをつけようとされるも、「努が目覚めれば自分を選ぶ」はずと幸絵。果澄は、そんな幸絵が二度と努に関わらないよう、徹底排除を庵野に依頼した。
そうして庵野が繰り出した策は、幸絵が努の立ち上げた会社を独立して運営すること。
実は、努の資産管理会社の100株のうち、99株を所有していた幸絵。配当金で暮らすことができるうえ、努が亡くなれば会社は資産ごと幸絵のものに…と努が説明していた。だが、それはうそ。99の株に議決権はなく、努が持つ1株が俗にいう“黄金株”で、努が亡くなれば、幸絵の株は事実上消滅してしまう。また、努が幸絵を社長にして立ち上げたハニーベイビーズという会社の役員にラウンジのホステス5人がなっていて、彼女たちは報酬を得ていた。努は幸絵を含めて6股不倫していたという、庵野いわく、幸絵の知識のなさを利用した「愛人ロンダリングスキーム」だった。
キーワードは投資格言として知られる「卵は一つのカゴに盛るな」。投資の基本は、「分散」「長期」「積立」で、なかでも分散は何よりも大事なリスクヘッジだ。努はその“分散”をしていたのだ。
努の愛が自分の思っていたようなものではないことを痛感した幸絵に、「損切りのタイミング」と庵野。意識不明から目覚めた努に、幸絵は他の5人の愛人たちと現れ、6人でハニーベイビーズを運営していくと告げ、幸絵個人の株と資産管理会社で所有する株を2億で買ってほしいと願い出た。会社の経費が愛人に流れていたという不正が表沙汰にされないよう、努はその提案を飲んだ。
幸絵たちが浮気を口外しないこと、さらに二度と努と接触しない誓約も盛り込まれ、果澄の依頼もクリアした庵野。ただ、努の車に取り付けられていた車内カメラに、運転手が努を出来心で突き落としたと告白し、果澄が「私のためにやってくれたことでしょ。ありがとう」と言ってキスする場面が残されていたこともつかんでいた。
美琴に努は不慮の事故だったと報告した庵野は、プライベートバンカーとして迎え入れられることに。庵野は、美琴と努の信頼を得たばかりか、弱みを握った果澄を今後の“内通者”にもしたのだ。「信頼を得るときにも“分散”は欠かせません」という庵野のつぶやきは恐ろしくもあった。
庵野が繰り広げた金融知識を活用した策略。SNSには「勉強になるわ」「ためになるドラマ」「分散大事」「ドラマを通して金融知識がついた」といった声が寄せられた。
◆文=ザテレビジョンドラマ部
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