イギリスの作家イアン・フレミング（「ジェームズ・ボンド」シリーズ）による童話を基に、1968年に製作された米英合作のミュージカル映画を原作として、2002年にロンドンのウエストエンドで初演されたミュージカル『チキチキバンバン』。その後ブロードウェイをはじめ世界各地で上演されてきた人気作が、長野博を主演に迎え、本日1月17日(金)より東京建物 Brillia HALLで上演される。ロバート＆リチャードのシャーマン兄弟（『メリー・ポピンズ』）が作詞作曲を手掛けてアカデミー賞歌曲賞にノミネートされた、日本でも広く知られるタイトルナンバーを擁するファミリー・ミュージカルだ。

長野が演じるのは、男手ひとつでふたりの子ども（小山十輝、寺田美蘭／三木美怜）を育てる風変わりで優秀な発明家、カラクタカス・ポッツ。彼が子どもたちにせがまれて買った中古車は、改良すると浮いたり飛んだりする魔法の車だった。改良車に乗ると音が鳴ったため、その音にちなんで車を「チキチキバンバン」と命名するカラクタカス。子どもたち、冒険家のグランパ（別所哲也）、そしてひょんなことから出会った製菓会社の社長令嬢トゥルーリー（実咲凜音）と共に「チキチキバンバン」に乗ってドライブに出かけるのだが、悪党のボンバースト夫妻（ダイアモンド☆ユカイ、愛華みれ）が車を奪おうとしてきて――？

ウエストエンド版では、車が本当に浮いているようにしか見えない演出が大きな見どころとなっていた。日本版は三木章雄によるオリジナル演出だが、長野は「舞台上でどんなファンタジーな世界が作り出せるか自分自身もワクワク楽しみ」「宙に浮き、空を飛んだりする夢のような車、チキチキバンバンが走り出します。子どもたちは勿論、大人の夢も詰まった、ご家族でも楽しめるファンタジー・ミュージカルになっていますので是非夢の世界へお越し下さい」とコメントしており、やはりファンタジックな舞台が期待できそうだ。

文：熊田音子

＜公演情報＞
ミュージカル『チキチキバンバン』

音楽・作詞：リチャード・M・シャーマン／ロバート・B・シャーマン
舞台化：ジェレミー・サムズ
脚色：レイ・ロデリック
原作：MGM映画
演出・訳詞：三木章雄（宝塚歌劇団）

出演：
長野博実咲凜音小山十輝寺田美蘭/三木美怜(Wキャスト)
ダイアモンド☆ユカイ愛華みれ別所哲也
大村真佑片岡芽衣河野駿介桑原あみシュート・チェン鈴木大菜堂雪絵吉田彩美

【東京公演】
期間：2025年1月17日(金)～1月26日(日)
会場：東京建物 Brillia HALL

【大阪公演】
期間：2025年2月7日(金)～2月9日(日)
会場：森ノ宮ピロティホール

【福岡公演】
期間：2025年2月15日(土)・16日(日)
会場：キャナルシティ劇場

チケット情報：
https://w.pia.jp/t/chitty/

公式サイト：
https://www.chitty.jp/