【写真】「朧の森に棲む鬼」の演出を務めた、いのうえひでのり
市川染五郎(現・松本幸四郎)主演舞台、劇団☆新感線 ゲキ×シネ「朧の森に棲む鬼」が、BS松竹東急(全番組無料放送・BS260ch)にて1月24日(金)夜6時より無料BS初放送されることが決定。そして今回、劇団☆新感線の主宰・演出家で本作の演出を務めた、いのうえひでのりよりコメントが到着した。
■劇団☆新感線のオリジナル作品「朧の森に棲む鬼」
「朧の森に棲む鬼」は、2007年1〜2月に東京と大阪で上演され、高い完成度で話題を集めた劇団☆新感線のオリジナル作品。劇中で、雨や滝に本物の水を使用するなど、趣向を凝らした演出が注目を集め、その完成度は口コミでまたたく間に広がり、話題を呼んだ。
現在、「朧の森に棲む鬼」は“歌舞伎 NEXT”として歌舞伎ならではの演出や音楽で構成され、2024年12月には東京・新橋演舞場で上演、2月には福岡・博多座での公演を控えている。
■いのうえひでのり コメント
――「朧の森で棲む鬼」で、いのうえさんが大切にしているメッセージは何でしょうか。
“生きるエネルギー”ですかねぇ。主人公のライは人を騙し、陥れて、殺したりする悪い奴ですが、その、上に昇っていくエネルギーは凄まじい。そこにどこか…人は惹かれるんだと思います。つまり“生きる”こと。
――当時、出演されていた役者さんとのエピソードで印象深い出来事がありましたら教えてください。
年越しにやったカウントダウン・イベント!いやぁ、大変でした。あの時、1歳だった現・染五郎くんを舞台に出そうとして、ギャン泣きされて諦めたんですよ。その彼が、今は「歌舞伎 NEXT 朧の森に棲む鬼」に出ているって、なんかすごいなぁと思いますね
――テレビで見る舞台は、どういった点に注目すると、より楽しめるとお考えでしょうか。
やっぱりお茶の間でリラックスして見られるのは、最大のメリットじゃないですかね。こたつに入ってラーメンをすすりながら見ても誰にも怒られませんから。トイレも自分のタイミングで行けるし。
――最後に、視聴者に向けてメッセージをお願いします。
劇団☆新感線のオリジナル「朧の森に棲む鬼」は、古田新太・阿部サダヲ・秋山菜津子・高田聖子・他、当時最強と思える布陣で揃えた豪華な座組。その中でキラキラと色香を放つ染五郎時代の幸四郎さんの、若き日の色悪ぶりをご堪能ください。
■「朧の森に棲む鬼」 あらすじ
いにしえの神々が棲む神秘の森。累々と重なる死人の山から現れる一人の男、その名をライ(市川染五郎※現・松本幸四郎)。獣のような野心に満ちた目をギラつかせ、あらゆる嘘を紡ぎ出すその“舌先”を武器に、ひたすらのし上がることを夢見ている。突然ライの前に現れた森の魔物《オボロ》達。その命と引き替えに王の座を約束する。ひとつの予言と、その舌先同様なめらかに動く剣を与えられ、都に向かうライ。飽くなき野望の行く末は――。そしてその血塗られた夢の先に、ライが見るものとは――。
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