【写真】小西克幸、仁見紗綾らが出演した特別番組「『チ。―地球の運動について―』後半クール記念特番」
特別番組「『チ。―地球の運動について―』後半クール記念特番」が、ABEMAアニメチャンネルにて1月8日に独占無料放送され、オクジー役の小西克幸、ヨレンタ役の仁見紗綾が出演し、それぞれが思う名シーンとともにアニメ前半クールのふり返りに加えて、役作りのポイントなどが語られた。また、ラファウ役の坂本真綾からコメントも到着した。
「チ。―地球の運動について―」は、魚豊による人気漫画を原作としたアニメ作品で、“地動説”の可能性を信じ、証明することに自らの信念と命を懸けた者たちの物語が描かれている。“地動説”の証明へと次の世代へ思いをつないでいくアツいドラマが話題の本作だが、後半クール開始を記念し、小西、仁見が選んだ名シーンとともにこれまでの物語をふり返っていった。
■「文字はまるで奇跡ですよ」
仁見は第2章第9話で、ヨレンタがオクジーに「文字はまるで奇跡ですよ」と話すシーンをセレクトし、「今では読んだり書いたりすることが日常になっているなかで、原作で読んだ時からこのヨレンタの言葉に“確かに、読んでいるって本当に尊いことだな”とハッとさせられて。自分も今、文字を読んで、言葉を発して、お仕事しているっていうのもあって、なんか尊い気持ちになったんです」と改めて言葉の大切さに気づかされたことを語る。
また続けて、「このシーンがあったからオクジーさんが文字を学んで、そのあとまた行動を起こしていくっていうのを見るとうれしくなっちゃいます」と語ると、小西も「全部がつながっているよね」とうなずき、「(魚豊先生は)よくこんなすてきなお話思いつくなぁ」と感激の声を漏らす。
また小西は同じく第9話より、オクジーが金星を観測し「満ちてる」と話すシーンをピックアップ。役作りについて聞かれた際、「このキャラクターを演じよう、この人にならなきゃいけないっていうよりは、この世界に入ってオクジーの目からこの世界を見てみようみたいな、そんな感覚のほうが強かったんです。オクジーを演じるっていうよりは、勝手にオクジーというキャラクターがお芝居をみちびいてくれていたというか、オクジーに引っ張っていってもらったような感覚でした」とオクジーと一体になって演じていたと語った小西は、9話の該当シーンでもオクジーの心境の変化を感じたことを明かし「自分たちが底辺にいて、ずっと上からさげすまれて見られているっていう思想から、ずっと自分の真っ暗な箱のなかにいたところ、(金星を見て)希望の光が一本入ってきて、自由っていうものとか、希望を持っていいのかなって。そういうところを表現されているのかなって感じたんです」「今まで引っ込み思案だったオクジーが自分でやりますって一歩前に出たところでもあるので、そういうのも含めて、彼のいいターニングポイントになっているんじゃないかな」と印象に残っていることを語る。
さらに第1章のキーマンとなった、ラファウを演じた坂本からのコメントも到着し、第1章、第2章、それぞれの好きなシーンが挙げられていくなか、第1章からはラファウの登場シーンでのモノローグを挙げた坂本は、「みんなの前では優等生としてさわやかな青年を演じているけど、それとは裏腹に高飛車なモノローグを連発しています。その最たるものが“チョレ〜!”なわけですが、原作を読んでいてもインパクトのあるセリフでした」と笑いを誘う。
その後、該当のシーンが流れると、ラファウの「チョレ〜!」にスタジオの3人からは「すてき!」「チョレーの声、良かったですね」「最高でした」と笑いが巻き起こり、スタジオはなごやかな空気に包まれた。
■後半クールの見どころについて
加えて、役作りやアフレコ現場での様子、後半クールの見どころについてもたっぷりと語った小西と仁見は、最後に視聴者へメッセージを送る。
仁見は「1話1話、本当に濃密で、見逃してはいけないところしかないとっても濃い作品になっております。これから後半パートも続いていきますが、みなさんと一緒にこの熱をつないでいけたらうれしいです」と語る。
そして小西は、「1話からからつながっている我々の思いが、後半になってどういうふうにつながって、どんなお話になっていくのか、みなさまも最後まで追いかけていただけるとうれしいです」と話し、大盛りあがりのなか番組は幕を閉じた。
なお本番組は、3月末まで無料視聴可能となっており、アニメ放送とあわせて、キャスト陣が「チ。―地球の運動について―」への思いを語った本特別番組を見ることができる。
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