私はアリサ。夫のトモヤと中学2年生の息子コウセイと3人で暮らしています。義実家が車で2時間ほどの場所にありますが、私はもう盆暮れの挨拶くらいにしか顔を出しません。というのも結婚当初から義母は私のことを見下し、冷たい言葉を浴びせてきていたのです。一方で義母はトモヤの兄のお嫁さんであるユウコさんのことが大好きで、「いいところのお嬢さん」とちやほやして大切にしています。いわゆる「嫁差別」をする義母のことが私は苦手でした。

義母は私の顔を見るたび嫌味ばかり。しかしトモヤがいる前では嫌味を言わないあたり性格が悪いです。しかし義父は、「孫が楽しみなのはわかるけど、そんな言い方をするのはやめなさい」となだめてくれました。日頃から嫌味な義母をなだめてくれる義父には感謝をしています。

一度だけ「ユウコさんにも同じことを言ってみたらどうですか」と反論してみたこともありますが、義母には「恥知らず！」と怒鳴られました。義母はユウコさんのことがとても大事なのです。

結婚してから知ったのは、義母の「嫁差別」が相当ひどいということ。義兄のお嫁さんであるユウコさんは、義母が通っているお稽古ごとの教室の先生のひとり娘なのだそうです。大切にしたい気持ちはわかりますし、私よりも近しい気持ちを抱くのも理解できます。しかしそれをわざわざ私に対して言う必要はないと思うのです……。
今ではよっぽどの理由がないかぎり義実家に近寄りません。義母に会えばまた嫁差別を全面に押し出されるでしょうし、息子も中学生になったので盆暮れの挨拶に行くくらいです。このままなるべく距離を保った関係のままでいたいと思っています。

【第2話】へ続く。

原案・ママスタコミュニティ脚本・motte作画・はなめがね編集・井伊テレ子

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