お正月。私は息子のシュン(中1)を連れて、母がひとり暮らしをしている実家に向かいました。兄と姉も同じ市内に住んでいて、毎年お正月には子どもを連れて集まります。うちのシュンと、兄の息子リョウタくん(中2)、姉の娘ランちゃん(高1)は幼い頃から一緒に遊んできたイトコ同士。私たちは食卓に持ち寄った料理を並べ、コタツでお酒を飲みながらのんびりと過ごしていました。今年も母が孫たちにお年玉を渡す様子を見ながら笑いあっていたのですが……。
年金暮らしの母が孫たちにと用意してくれたお年玉は5千円。子どもたちが全員中高生になったので奮発してくれたのでしょう。ありがたいかぎりです。するとシュンはすぐに、ひとつ年上のリョウタくんに誘われて出かけていきました。
お菓子でも買いに行ったのかと思っていたら、ゲームの課金に5千円!?兄は軽くため息をついただけでリョウタくんを叱りもしません。けれど私から言わせれば全額パッと使ってしまうなんてありえません。信じられない気持ちでした。
母は成長した子どもたちを想って、お年玉の金額を増やしてくれたのです。それなのにシュンはすぐに全額を使い切ってしまいました。年金暮らしのわずかな収入のなかから工面してくれたお金なのだから、なおさらよく考えて使ってほしかったです。
「自分のお金なのだから自由に使っていい」と考えているシュン。けれど私にとってそれが正しいとは思えません。お金の大切さを、私が親としてもっと真剣に教えるべきだったでしょうか……?
シュンから「どう使おうと俺の勝手」と言われて、私は育て方を間違えてしまったかと悩んでしまいました。
【中編】へ続く。
原案・編集部脚本・rollingdell作画・金のヒヨコ編集・井伊テレ子
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