【競馬血統予想】ホープフルSは有馬記念馬レガレイラも制した「出世レース」注目すべき血は?

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【競馬血統予想】ホープフルSは有馬記念馬レガレイラも制した「出世レース」注目すべき血は?

12月27日(金) 10:15

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【最も注目の血を持つ馬の出走はゼロ。どこに注目する?】12月28日(土)、中山競馬場で2歳馬によるGⅠホープフルS(芝2000m)が行なわれる。

昨年の勝ち馬であるレガレイラが12月22日のGⅠ有馬記念を制し、一昨年の勝ち馬ドゥラエレーデもGⅠチャンピオンズC3着。勝ち馬が3歳以降も活躍を見せており、チェックしておきたいレースだ。



前走の百日草特別を制したショウナンマクベスphoto by Sankei Visual

前走の百日草特別を制したショウナンマクベスphoto by Sankei Visual



血統的視点から展開を占ってみよう。過去の勝ち馬の血統を見ると、目立つのがハーツクライの血だ。

孫のレガレイラが勝ったように、近年の有馬記念はハーツクライの血を持つ馬の活躍が目立っているが、このホープフルSでもその傾向は共通している。2017年タイムフライヤー(父ハーツクライ)、2020年ダノンザキッド(父ジャスタウェイ)、2023年レガレイラ(父スワーヴリチャード)が勝利し、2018年はアドマイヤジャスタ(父ジャスタウェイ)が2着、2019年にはワーケア(父ハーツクライ)が3着に入っている。

しかし、今年はハーツクライの血を持つ馬がいない。こういう時は見方を変えてみよう。ハーツクライ自身は父サンデーサイレンス、母の父トニービンという配合。サンデーサイレンス産駒は多く存在するため、ハーツクライの血統的特徴としてはトニービンをポイントに挙げたい。

今回、トニービンの血を最も濃く持つのがショウナンマクベス(牡2歳、美浦・武市康男厩舎)で、祖母の父にこの血を持っている。

同馬はそれ以外の血統も魅力的。いとこがイクイノックスで、父はGⅠ朝日杯フューチュリティS(阪神・芝1600m)勝ち馬の「JRA賞最優秀2歳牡馬」リオンディーズだ。

リオンディーズは父として、GⅠ天皇賞・春(京都・芝3200m)を制したテーオーロイヤルのほか、この2歳世代では朝日杯フューチュリティS2着のミュージアムマイルを輩出している。ちなみにミュージアムマイルは、ショウナンマクベスと同じようにサンデーサイレンスのクロスと、母系にトニービンを持つ血統構成である。

ショウナンマクベスはここまで3戦2勝。6月の東京・芝1600mの新馬戦を逃げ切ったあと、GⅢ札幌2歳S(札幌・1800m)は8着と敗れたが、前走の百日草特別(東京・芝2000m)は好位追走から非凡な瞬発力と勝負根性を見せて勝利した。ホープフルSのコースは直線の短い中山競馬場だけに、前めで競馬できるのは強みで、2000mの距離に不安がないのもいい。あまり注目度も高くなく、マークが厳しくなさそうなのも好都合。大駆けに期待だ。

【もう1頭はキタサンブラック産駒】もう1頭はピコチャンブラック(牡2歳、美浦・上原佑紀厩舎)を推す。父キタサンブラックの産駒ソールオリエンスは昨年のGⅠ皐月賞馬で、母の父ネオユニヴァースも皐月賞馬。さらに母の全兄アンライバルド、いとこヴィクトリーも皐月賞馬と、中山・芝2000mとは極めて縁の深い血統馬だ。

実力もかなりのもので、7月の福島・芝2000mの新馬戦は逃げて2着に7馬身差をつける圧勝。続く前走のアイビーS(東京・芝1800m)は2着と敗れたが、新馬戦とは1000m通過が4秒以上速い流れのなかで最後まで伸び、勝ち馬に一瞬は並びかけた。大きく異なる流れの2レースを、「逃げ」と「2番手から」という異なる競馬で対応できたのは、大きな経験になっただろう。小回り右回りの福島と、直線の長い左回りの東京と、コースも大きく異なる形状だっただけに、初の中山コースも心配なさそうだ。

以上、今年のホープフルSは、リオンディーズ産駒ショウナンマクベス、キタサンブラック産駒ピコチャンブラックの2頭に期待する。

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