【第1話】から読む。
前回からの続き。私はハナエ。4歳の娘・モカを溺愛しているママです。まわりにとくに仲の良いママ友もいないし、夫はあまり育児に協力的ではありません。正直なところ、孤独との戦いです……。そんなときに再会したのが、高校のときに同じクラスだったアヤちゃん。話しているとなんと子ども同士も同い年ということが判明し、私はこの偶然の一致に嬉しくなってしまいました。連絡先を交換できたので、育児についていろいろと情報交換できればいいなと思っていたのです。
ある日、モカの動画をアヤちゃんにふと送ってみると、「かわいい!」「ダンスが上手だね」など、すごく褒めてくれました。
モカのことを誰かに褒められたというのが嬉しくなり、私はその日何度もそのLINEを読み返しました。そして、「これからもたくさん見てもらおう」と思うようになったのでした。
しかしあるとき、アヤちゃんから突然「これから返事ができなくなるかもしれないから、SNSに投稿してみたら?」と言われてしまいました。おそらく遠回しに、もう送らないでほしいということなのだと思います。あれだけ喜んでくれていたのにと文句を言いたくもなりましたが……。
しばらく使っていなかったアヤちゃんとのトークルーム。ふと開いてみると、私は大量の写真や動画を送りまくっていました。毎日のようにモカの様子を送りつけたり、返信がないだけで「どうして返信してくれないの?」と催促したりしていた過去の私。今となっては顔から火が出るほど恥ずかしいです。
孤独と闘いながら育児をしていた私。モカのことを「かわいいね」と褒めてくれるアヤちゃんを、私は最高のママ友のように感じていたのです。
しかも「写真や動画を送ったらちゃんと返事がくるんだから、きっとアヤちゃんもモカのことが見たいはず」と都合のいい解釈までしていました。
数年経った今となっては、当時の自分の考えや言動がものすごく恥ずかしいです……。
またいつかお互いに笑い話にできるときがきたら、再び仲良くできたらいいなと思っています。
原案・編集部脚本・motte作画・ちょもす編集・海田あと
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