“旧ジャニーズ事務所”タレントたちの「現在地」で見えるもの。“辞めジャニ”と在籍組の風通しは

“旧ジャニーズ事務所”タレントたちの「現在地」で見えるもの。“辞めジャニ”と在籍組の風通しは

12月22日(日) 8:51

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先日、STARTO ENTERTAINMENTを退所したジュニア(旧ジャニーズJr.)の人気グループ美 少年の元メンバー金指一世が、滝沢秀明率いるTOBEへ加入することが明らかとなり、ファンをざわつかせた。

昨年秋からの一連の性加害問題、廃業、新会社設立など、旧ジャニーズ事務所のさまざまな環境が激変するなか、かつて同社に所属したタレントたちの退所や脱退、卒業などが相次いだことは、ファン以外もなんとなく知っているのではないだろうか。

とはいえ、これまで通りに歌番組や情報番組、そしてそれぞれの冠番組などに変わらず出演し続けている人気者が多く、結局誰がどこに所属しているのか、すべて把握するのは難しい。

さらにいえば、STARTO ENTERTAINMENTと旧ジャニーズタレントはエージェント契約のもと活動を行うスタイルだというところがいっそうややこしさを増幅させているかもしれない。

年末年始に彼らをテレビなどで見かける機会も多いかもしれないいま、それぞれの「現在地」のようなものをざっくり整理しておこうではないか(個人的にも備忘録代わりにもなりそうだ)。

ということで、現在の彼らの状況をいくつかのパターンで分類・整理してみた(CDデビューしたグループの、おもに過去2年の動きでの分類)。

1.メンバーが退所、しかし変わらぬ顔ぶれでグループ活動は継続

KinKi Kids ……堂本剛が今年の3月に退所し独立。KinKi Kidsの活動は変わらず継続中で、年末年始に京セラドームでコンサートを開催予定。

……二宮和也が昨年10月、松本潤が今年の5月にそれぞれ退所し独立。グループ活動自体は2020年12月31日より休止中のまま。

リーダー・大野智はグループ活動休止とともに個人での芸能活動も休止中で、5人での嵐としての活動は現在も未定の状態ではあるが、今年4月に「株式会社嵐」の設立を5人の連名で発表。

2.卒業/脱退したメンバーが退所、残るメンバーで活動中

Kis-My-Ft2 ……北山宏光が昨年8月にグループ卒業とともに退所。北山は翌月TOBE所属へ。グループは残る6人のメンバーで活動を継続中。

King & Prince ……22年11月に、平野紫耀、岸優太、神宮寺勇太の翌年5月22日をもってのグループ脱退と退所を発表(そのうち岸は同年9月30日まで在籍)。

3人はTOBE所属となり、現在は同事務所で結成されたグループ『Number_i』として新たな活動をスタート。King & Princeは永瀬廉、髙橋海人の2人で活動を継続、今年5月24日、2人が共同で代表取締役社長をつとめる「King & Prince株式会社」を設立した。

3.卒業/脱退したメンバーは事務所に残留、グループは残るメンバーで活動を継続

timelesz ……今年4月に中島健人がグループから卒業、事務所には所属したままソロタレントとして活動をスタート。12月25日にソロデビューを飾る。

残る菊池風磨、佐藤勝利、松島聡の3人は中島の卒業にともないグループ名を『Sexy Zone』から『timelesz』に改名し活動を継続。timeleszは現在新メンバーオーディションを開催中で話題を集めている。

A.B.C-Z ……昨年12月に河合郁人が脱退、事務所には所属し、ソロタレントとして活動をスタート。グループは残る4人で活動を継続中。

4.メンバーの変更はないがグループ名を変更

SUPER EIGHT ……今年2月、『関ジャニ∞』からグループ名を変更。

WEST. ……昨年10月、『ジャニーズWEST』からグループ名を変更。

5.過去2年間、メンバーも変わらず改名もなく活動中

20th Century ……’21年11月のV6解散にともない、V6としての活動は終了。いわゆる“兄組”にあたる、坂本昌行、長野博、井ノ原快彦の3人による本ユニットがそのまま活動を継続。

“弟組”の「Coming Century」の3人、森田剛、三宅健、岡田准一については、それぞれV6解散時、昨年5月、昨年11月にそれぞれ退所。三宅はTOBEに所属。

NEWS
KAT-TUN……メンバーの中丸雄一が現在芸能活動を謹慎中。
Hey! Say! JUMP
SixTONES
Snow Man
なにわ男子
Travis Japan……12月現在、メンバーの川島如恵留が体調不良により一時活動休止中。
Aぇ! group

といったところだろうか。

退所者と在籍者の共演も実現。風通しはよくなっている

ちなみに2020年に「株式会社TOKIO」を設立、昨年秋にはジャニーズ事務所から資本的にも独立したTOKIOも、嵐やキンプリ同様、STARTO社とのエージェント契約を締結している。

また、少年隊については、’20年に錦織一清と植草克秀が退所、残る東山紀之も昨年9月よりジャニーズ事務所、のちにSMILE-UP.の代表取締役社長に就任、その後、同年末には芸能活動から引退している。

グループの解散や現在の活動についてのアナウンスはないものの、現在STARTO社には少年隊のメンバーは事実上ひとりも存在しないかたちとなっている。

もちろん、誰がどこにいるから、やめたから敵になったということは全くない。むしろ、かつての歌番組などでは叶わなかった、退所者と在籍者の共演も行われるようになり、風通しが大幅によくなったというのが現時点での大きな変化だろうか。

これが2024年12月の旧ジャニーズ事務所所属タレントたちの現在地である。

<文・太田サトル>

【太田サトル】
ライター・編集・インタビュアー・アイドルウォッチャー(男女とも)。ウェブや雑誌などでエンタメ系記事やインタビューなどを主に執筆。

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