私はスミレ。夫のコウジと娘のミユ(10歳)との三人暮らしです。もうすぐクリスマスがやってきます。わが家のクリスマスはいたって普通で、24日の夜にミユの枕元にプレゼントを置いておき、25日の朝にミユがプレゼントを開けるのです。そして、25日の夜、もしくは日付が近い週末の夜にクリスマスパーティーをします。ミユは昔からかわいいものが大好き。そんな娘の願いをかなえてあげるのが毎年の楽しみでした。ところが……今年は様子が違うようです。
ミユが自室から持ってきたのは、サンタがくれたクリスマスカード。
去年のクリスマスにプレゼントと一緒に置いたものです。
「これ、ママの字でしょ……?」
「え!?」
ミユが指さしているのはどうみても私の字。それに、小学校4年生にもなれば「なんでサンタクロースが日本語で手紙をくれるの?」なんて疑問を抱いたりするでしょう。
そこへ、夫のコウジが帰ってきました。
もうごまかせそうにありません。私はミユとともにいきさつを説明しました。コウジはしょんぼり落ち込んでいます。
ミユはもっと前から薄々気づいていたのか、サバサバした様子です。
わが家のサンタは正体がバレてしまいました。もしかしたら、他のお家と比べると早いかもしれません。
サンタクロースは信じているひと、信じていないひとで大きく意味が変わってしまうイベントです。
親友がサンタを信じているのに「サンタはパパとママだよ」とは言えないでしょう。
正体がわかる日は誰にだって来るはずです。でもミユは早かったのかもしれません。
学校でどのようにふるまえばいいのか、ミユの気持ちもホノカちゃんの気持ちも大切にするにはどうすればいいか、これから一緒に考えていきたいと思います。
【後編】へ続く。
原案・編集部脚本・もえこ作画・あをきちなつ
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