12月21日(土) 6:00
今年も残すところ、あと10日ほど。年末といえば『NHK紅白歌合戦』など特別番組が目白押しだが、人気ドラマの再放送や総集編も放送される。
様々なドラマの再放送が予定されているが、そのなかでも特に視聴者が「見たい!」と思っているドラマはどの作品だろうか?本誌は、年末年始に放送されるドラマの“再放送&総集編”について、最も見たいと思われている作品をドラマ好きの男女500人を対象に調査した。
まず、第3位に選ばれたのは『TOKYO MER~走る緊急救命室~』(TBS系)だった。’21年7月期の「日曜劇場」だった同作は、主演に鈴木亮平(41)を迎えた本格救命医療ドラマ。重大事故や災害といった危険な現場に、命を救うために飛び込んでいく救命救急医療チーム「TOKYO MER」の活躍ぶりを描いた作品だ。
その人気から、昨年4月に公開された劇場版は興行収入が45億円。さらに観客動員数が340万人を記録するほどの大ヒット作となった『TOKYO MER』。今回のアンケートでは《リアリティがあり、見応えがあるから》《緊迫感があり、面白いと思います》《以前観ていた。面白かった》《面白いから》と作品を絶賛する声が。
また《鈴木亮平さんが好きだから》という声や、《評判が良い》と視聴に期待する声も寄せられた。
昨年3月に行われた劇場版の完成報告会見で、鈴木は「このドラマで仲間の大切さや、共演者を信じることを学んだ」と語っていた。来年1月2日から4日まで一挙放送される再放送では、共演者である賀来賢人(35)らとのチームワークに注目して観るのもいいかもしれない。
続いて、第2位は『孤独のグルメ』(テレビ東京)。松重豊(61)主演による“飯テロドラマ”の代表格である同作。輸入雑貨商を営む主人公の井之頭五郎が営業先で見つけた飲食店に立ち寄り、食事を楽しむ様子を描いた作品だ。
井之頭五郎が気負いなく食事を楽しむゆるい空気感が魅力で、現在「season10」まで制作されている同作。アンケートでは《何も考えずにダラダラ見てられるし、美味しそうな食べ物がでてきて楽しいから》《ほのぼのとしてゆっくり見れる》《ずっと見ていられるし飽きない》との声が上がり、作品独自の空気感に惹かれるひとが多いようだ。
また毎年再放送されているため、《もう、毎年の恒例になっています。 1日中の再放送と、年末スペシャル、これを見ないと年は越せません》というひとも。なかには《大ファンだから、映画の前に総復習しておきたい》と来年1月10日から公開される劇場版を前に復習するひともいるようだ。
12月30日から来年1月1日にかけて再放送される『孤独のグルメ』。’17年4月、「season6」の放送を前に行われた会見で、松重は「ただおっさんが淡々と飯食ってるだけで、その後にモノローグを入れているだけ。出来上がったものをテレビの前の方がどう楽しむのか、正直わからなかった」と語っていたが、年末年始の忙しいなか“淡々と食べる松重豊”を観ることを視聴者は楽しみにしているようだ。
そして、第1位は『ミステリと言う勿れ』(フジテレビ系)だった。累計発行部数1900万部を突破している大人気漫画を原作とする同作。’22年1月期に放送されると同年の「2022年日本民間放送連盟賞・番組部門テレビドラマ・優秀賞」を受賞するなど、名実ともに人気作となった。
ストーリーは菅田将暉(31)演じる大学生の久能整が淡々と自身の見解を述べることで、難事件を解決したり人の心の闇を解きほぐしたりするというもの。一風変わったミステリー作品は一気に人気に火がつき、昨年9月に劇場版が公開されると興行収入30億円の大ヒット作品となった。
そんな同作については《面白い展開のドラマだった。キャスティングが良いのでもう一度見たい》《ミステリーの展開が今までに観たことない感じで主人公のものに対する考え方が観ていて楽しい》《菅田将暉を中心とした会話劇が絶妙で謎解きや伏線回収がおもしろいから》と「面白いからまた見たい」という声が多数寄せられた。
また《家族で楽しめる》という声や、来年1月4日に劇場版がテレビで再放送されるため《映画も見たいので、ドラマから見て予習したいから》という声も上がった。
‘22年3月、「Real Sound」のインタビューでドラマ版『ミステリと言う勿れ』について、菅田は《本当に多くの反響をいただいているんですが、この作品から視聴者の方が受けてとってくれているエンターテインメントとしての「感動」が1つじゃないというのが今までと大きく違うなと感じるところです》と話している。来年1月2日から4日までの3日間の再放送で、また新たな感動が再発見されるかもしれない。
今回の調査実施後には、今年1月から放送された『不適切にもほどがある!』(TBS系)が12月30日と31日、2日間にわたり一挙再放送されることも発表された。年末年始、家でゆっくりとドラマを楽しむのもよいかもしれない。