ポーラ美術館の新展覧会「カラーズ」をレポ!草間彌生さんやモネなど、時代を超えた豊かな色彩に圧倒される…

ポーラ美術館の新展覧会「カラーズ」をレポ!草間彌生さんやモネなど、時代を超えた豊かな色彩に圧倒される…

ポーラ美術館の新展覧会「カラーズ」をレポ!草間彌生さんやモネなど、時代を超えた豊かな色彩に圧倒される…

12月16日(月) 16:45

神奈川・箱根のポーラ美術館にて、新たな展覧会「カラーズ ― 色の秘密にせまる 印象派から現代アートへ」 が開幕。

“色彩”をテーマに、色彩の役割についてあらためて考察する展覧会です。

初めてポーラ美術館に展示される新作のほか、モネやルノワールといった人気の印象派、そして写真映えする草間彌生さんの展示など、見どころが盛りだくさん。

アート好きさんもそうでない人も、気軽に“色”の世界に触れることができますよ。

ポーラ美術館で「カラーズ ― 色の秘密にせまる 印象派から現代アートへ」がスタート

ポーラ美術館「カラーズ ― 色の秘密にせまる 印象派から現代アートへ」のパンフレット

自然豊かな箱根に位置する、ポーラ美術館。外には遊歩道も整備されており、建物内だけでなくまわりの景色も楽しめる美術館です。

そんなポーラ美術館で、2024年12月14日(土)より「カラーズ ― 色の秘密にせまる 印象派から現代アートへ」が開幕。

近代から現代までの美術家による“色彩”とその表現に注目し、色の秘密に迫る展覧会となっています。

ポーラ美術館「カラーズ ― 色の秘密にせまる 印象派から現代アートへ」で展示されているゲルハルト・リヒター《ストリップ(926-3)》(2012)
ゲルハルト・リヒター《ストリップ(926-3)》2012 年 ポーラ美術館 © Gerhard Richter 2024 (18062024)

スマホやPC、ゲームなどの画面を見る時間が長くなり、液晶に触れていることが多くなった現代。

画面には何色もの色が作り上げられていますが、一方で自然の色を見る機会は減りつつあるのではないでしょうか。

“現実の色”より“仮想の色”に慣れてしまった今だからこそ、色彩とその表現に注目したといいます。

ポーラ美術館「カラーズ ― 色の秘密にせまる 印象派から現代アートへ」の展示風景
展示会場

普段じっとスマホを見ている人も、美術館にいる時間だけはポケットに片付けて、豊かな色彩の世界を堪能してみませんか?

印象派から現代まで、幅広いアーティストの作品を一堂に集結

ポーラ美術館「カラーズ ― 色の秘密にせまる 印象派から現代アートへ」の展示風景
展示会場

本展の魅力のひとつが、その展示内容の幅広さ。

モネやルノワールといった19世紀フランスの印象派から、草間彌生さんなどの現代作家まで、多種多様なアート作品が展示されています。


アンリ・マティス《リュート》1943 年 ポーラ美術館

『第1部 光と色の実験』では、近代から現代にいたる色彩の美術史を紹介。画家たちの色彩の表現の仕方や、その変遷に注目してみてくださいね。

また本展では、ポーラ美術館の名品を中心に、近年新たに収蔵した10点の初公開作品も含まれているのだとか。

過去に美術館を訪れたことがある人も、また新たな作品を楽しめます。

ポーラ美術館「カラーズ ― 色の秘密にせまる 印象派から現代アートへ」で展示されている小泉智貴《Infinity》(2024)
小泉智貴《Infinity》(2024)

『第2部 色彩の現在』では、現代の作家たちの作品を展示。

今までの技法とは異なる、独創的な方法をあらたに考案したり、独自の色彩を探究したりする、さまざまな造形表現を見ることができますよ。

絵画だけでなく、工芸や立体作品など、多種多様な作品が鑑賞できるのもうれしいポイント。芸術に詳しくない人でも気軽に楽しみやすく、作品や色彩について考えるきっかけになりそうですね。

ポーラ美術館「カラーズ ― 色の秘密にせまる 印象派から現代アートへ」で展示されている草間彌生《無限の鏡の間-求道の輝く宇宙の無限の光》(2020)
草間彌生《無限の鏡の間―求道の輝く宇宙の永遠の無限の光》(2020)

そして特に注目してほしいのが、最後に展示されている草間彌生さんの《無限の鏡の間-求道の輝く宇宙の無限の光》(2020)。

ミラールームのシリーズには様々なバリエーションがあるのですが、こちらは日本初公開となる作品で、反射する鏡面の空間の中に、多くの水玉が浮いています。次々と色が変わっていき、まるで宇宙空間にいるような不思議な気分に…。

ポーラ美術館「カラーズ ― 色の秘密にせまる 印象派から現代アートへ」で展示されている草間彌生《無限の鏡の間-求道の輝く宇宙の無限の光》(2020)
草間彌生《無限の鏡の間―求道の輝く宇宙の永遠の無限の光》(2020)

草間さんらしい、鮮やかな色彩の水玉ワールドはかなり迫力満点。

展示の部屋に入る時間は30秒ほどと限られているので、しっかりとその様子を目に焼き付けてくださいね。

ショップではオリジナルグッズも販売中

ポーラ美術館のミュージアムショップで販売されている「COLORS チョコレート」

ミュージアムショップには、本展のオリジナルグッズも登場しています。

MOTHERHOUSEとのコラボによる「COLORS チョコレート」(税込2484円)は、カラーズ展オリジナルのチョコレート。

中のカラフルなチョコレートは、天然由来成分によって色と味が付けられているそうです。

ポーラ美術館のミュージアムショップで販売されている「山本太郎「Flowers Iris」トートバッグ」

こちらは、アンディ・ウォーホルへのオマージュとして、色あざやかな図像をリフレインさせる山本太郎さんの作品をデザインに落とし込んだ「山本太郎「Flowers Iris」トートバッグ」(税込3520円)。

薄手で持ち運びやすく、A4サイズもすっぽりと入ります。

ポーラ美術館のミュージアムショップで販売されている「COLORS キーリング」

展覧会のオリジナルロゴをモチーフとしたアクリルキーホルダー、「COLORS キーリング」(税込1680円)もとってもキュート。

カラフルなグラデーションパーツとカラーズロゴの、2枚のアクリルが重なっています。リング部分の色はホワイト/イエロー/ブルー/ピンクの4パターンから選べますよ。

レストランでの新メニューも

美術館内にあるレストラン アレイでは、15:00〜17:00のティー&軽食タイムメニューに「選べるハーブティーセット」が仲間入り。

展覧会を鑑賞したあとは、ぜひレストランにも立ち寄ってみてくださいね。

カラーズ ― 色の秘密にせまる印象派から現代アートへ

場所:ポーラ美術館 展示室1、2、3、アトリウム ギャラリー(神奈川県足柄下郡箱根町仙石原小塚山1285)

会期:2024年12月14日(土)〜2025年5月18日(日)

開館時間:9:00〜17:00(入館は16:30まで)

公式サイト:https://www.polamuseum.or.jp/sp/colors/

ISUTA(イスタ)

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