12月13日(金) 10:00
「シニア割」とは、公共交通機関などが主に65歳以上の方向けに提供する割引制度です。日本では少子高齢化が進む中、シニア層の移動を支える重要なサービスとして、航空会社や鉄道会社、バス会社などで導入が広がっています。
交通機関だけでなく、ホテルや旅館などの宿泊施設、映画などの娯楽施設などでもシニア世代向けに割引料金を設けている場合もあります。
シニア割の具体例をいくつか紹介します。今回は飛行機、新幹線を例に、どのようなプランがあるかを見ていきましょう。
全日本空輸株式会社(ANA)では「スマートシニア空割」、日本航空株式会社(JAL)では「当日シニア割引」といったシニア割プランが提供されています。
運賃は変動しますが一例として、羽田空港から福岡空港の場合、ANAのフレックスであれば5万2680円のところ、スマートシニア空割だと2万610円で利用可能なようです。JALの場合も同様で、フレックスで5万2620円が当日シニア割引で2万610円となります。
ANAだと3万2070円、JALだと3万2010円お得になります。なお、シニア割の割引率は路線によって違いがあり、料金の高い路線の割引率が高くなるケースもあり、8割引に近い金額になることもあるようです。
JRでは、JR6社で運営する「ジパング倶楽部」という満65歳以上なら入会できる会員制のシニア割引サービスが用意されています。年会費は一人3840円です。JR線を片道・往復・連続で201キロメートル以上利用する際に、2〜3割引となります。ただし、新幹線「のぞみ号」「みずほ号」の特急料金・グリーン料金は割引になりません。
例えば東日本旅客鉄道(JR東日本)の場合、「大人の休日倶楽部カード」で支払いをすると、最大で30%割引が受けられる「大人の休日倶楽部」ジパングといった同様のサービスがあるようです。
これを利用して東京から仙台までを新幹線「はやぶさ」で移動した場合、片道1万1010円のところ、7840円でチケットが購入できます。差額は3170円となり、往復で利用する場合は6340円の節約になる可能性があります。ジパング俱楽部の年会費を考えても、往復利用で十分元が取れると考えられます。
本記事では、飛行機や新幹線のシニア割について一部をご紹介しました。シニア割は主に65歳以上のシニア世代がお得に活用できる料金割引サービスです。
飛行機であれば、路線や時期によっては、5割引以上の値引きも見られ、通常料金の半額程度で往復移動できる可能性もあります。知らないうちにシニア割の範囲は拡大していたり、利用できる場所も増えていたりするようです。お得な料金で新幹線や飛行機などを利用できるシニア割を、ぜひ活用してみましょう。
全日本空輸株式会社スマートシニア空割
日本航空株式会社当日シニア割引
東海旅客鉄道株式会社ジパング俱楽部
東日本旅客鉄道株式会社割引きっぷ・限定きっぷ・旅行商品
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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