ティモシー・シャラメが賞レースを席巻!映画『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』で歌われた歴史的名曲たちのデジタル配信が開始

「ライク・ア・ローリング・ストーン」のジャケット写真/[c]2024 Searchlight Pictures.

ティモシー・シャラメが賞レースを席巻!映画『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』で歌われた歴史的名曲たちのデジタル配信が開始

12月9日(月) 15:30

『ウォーク・ザ・ライン 君につづく道』(05)、『フォードvsフェラーリ』(19)のジェームズ・マンゴールド監督が、ティモシー・シャラメを主演に迎えた、ボブ・ディランの映画『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』が2025年2月28日(金)より公開される。賞レースを席巻中の本作の公開に先駆け、劇中にてディラン役のシャラメ本人が歌った「ライク・ア・ローリング・ストーン」と、ジョーン・バエズ役のモニカ・バルバロとのデュオ「北国の少女」の配信がスタートした。
【写真を見る】ボブ・ディランになりきって名曲を歌い上げたティモシー・シャラメ

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60年を超えるキャリアを通し、歴史に残る名曲と伝説を数多く残し、いまもなお1人のミュージシャンとして現役でステージに立ち続けるディラン。2016年に、その文学的影響力により、ミュージシャンとして初となるノーベル文学賞を受賞したほか、アメリカ文化へ多大な影響をもたらしたとしてピュリツァー賞特別賞を受賞。さらに、フランスの最高勲章であるレジオン・ドヌール勲章や、民間人に贈られるアメリカ最高位の勲章となる大統領自由勲章なども贈られている。

本作では、60年代初頭、後世に大きな影響を与えたニューヨークの音楽シーンを舞台に、当時19歳だったミネソタ出身の無名ミュージシャンであるディランが、時代の寵児としてスターダムを駆け上がり、世界的なセンセーションを巻き起こしていく様子が描かれる。ディランを演じたシャラメのほか、エドワード・ノートン、エル・ファニング、モニカ・バルバロ、ボイド・ホルブルック、ダン・フォグラー、ノーバート・レオ・バッツ、スクート・マクネイリーといった名優たちも出演する。

賞レースを席巻中の『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』

第34回ゴッサム・アワードにて、本作が、ビジョナリー・トリビュート賞を受賞したシャラメとマンゴールド監督。NYで行われた受賞式に2人が揃って駆けつけ、会場を沸かせた一方、ナショナル・ボード・オブ・レビューでは、当時のディランの恋人であるスージー・ロトロにインスパイアされたシルヴィ役を演じたエル・ファニングが助演女優賞を獲得した。アメリカ映画協会賞では作品賞トップ10の選出されるなど、全世界で公開を待たれる本作が、賞レースの幕開けに相応しい結果を残している。

20世紀最大の詩人、パフォーマーでありながら、いまなお現役ミュージシャンとして舞台に立ち続ける“生きる伝説”ディランを演じたシャラメは全身全霊を込めて若き日のディランを完全再現。そのビジュアルだけでなく、すべての歌唱シーンを自身の声で歌い上げる圧巻のパフォーマンスを劇中で披露し、ディラン独特の鼻声も見事に再現したことで、その演技が高く評価され、今回の受賞につながった。

さらに、ディラン本人もシャラメについてSNSで言及。「主演のティミー(シャラメ)は素晴らしい俳優だから、真実味のある私を演じてくれるだろう」と自身を演じたシャラメに対して絶賛の言葉を贈っている。


デジタル配信がスタートしたのは、シャラメ本人が歌った「ライク・ア・ローリング・ストーン」と、バルバロとのデュオ「北国の少女」だ。2人が見事に歌い上げた歴史的名曲を、公開に先駆けてチェックする貴重なチャンスとなっている。

吹き替えなしで歌ったディラン初期の名曲「北国の少⼥」、2004 年にローリング・ストーン誌「歴代最高の500曲」No.1 に選出された「ライク・ア・ローリング・ストーン」は、すでに世界中から絶賛されている。映画のタイトル“A Complete Unknown”は、「ライク・ア・ローリング・ストーン」の歌詞の1節。まさに”名もなき者“だった若きディランが、この歴史に残る名曲に至る、師や恋人との出会い、激動の時代のなかで羽ばたいていく姿を象徴する重要な1曲だ。今回のデジタル配信にあわせて、いまにもその歌声が聞こえてきそうなジャケット写真も解禁された。

『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』は2025年2月28日(金)より公開

また全米公開となる12月25日(水)には、映画のオリジナル・サウンドトラックがデジタル配信される予定(収録曲未定)で、このサウンドトラックについてマンゴールド監督は、「私にとって、この映画の作り方は1つしかなかった。それは、演じるアーティストたちに魂からなりきるため、にじみ出るような才能と野心(と覚悟!)を持ち合わた俳優を起用すること。そして、そのアーティストたちが歌を歌わなければならなかった、あの世界を描き出すため、私たちはそのパワーや美しさ、荘厳さを決して差し替えず、むしろ祝い、称えたんです」とコメントした。

20世紀最大のカリスマ、ディランの栄光と苦悩が折り重なる“伝説の原点”をスクリーンに刻み込んだ本作では、ディラン本人も製作に協力し、シャラメはプロデューサーとしても参加した。いまなお歌い継がれるボブ・ディランの名曲誕生の瞬間、そして、今日へと続く、ロックミュージック、カルチャーの転換点となった一大センセーションと、世界がこの目で見ることを待ち望んだ運命のステージをぜひスクリーンで目撃していただきたい。

文/山崎伸子


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