山下智久ら、『神の雫/Drops of God』の撮影秘話を語る「とてもやりがいを感じながらチャレンジできました」

(写真左より)山下智久、フルール・ジェフリエ、オデット・ラスキン監督/※提供画像

山下智久ら、『神の雫/Drops of God』の撮影秘話を語る「とてもやりがいを感じながらチャレンジできました」

12月9日(月) 21:31

(写真左より)山下智久、フルール・ジェフリエ、オデット・ラスキン監督
【写真】エミー賞の受賞トロフィーを手に、満面の笑みを見せる山下智久

第52回国際エミー賞の「連続ドラマ部門」を受賞した国際連続ドラマ、Huluオリジナル「神の雫/Drops of God」(Huluにて配信中)。12月7日に行われたポップ・カルチャーの祭典「東京コミックコンベンション 2024」(略称:東京コミコン 2024)では、山下智久、フルール・ジェフリエ、オデット・ラスキン監督の3人が受賞後初のイベントステージに登壇した。

■山下智久の海外ドラマ初主演作が国際エミー賞受賞

ワインブームに火を付けた漫画『神の雫』(作・亜樹直、画・オキモト・シュウ/講談社)を日仏米共同製作で実写ドラマ化した本作。世界的ワインの権威アレクサンドル・レジェが遺した総額160億円にも及ぶ“世界最大のワインコレクション”の相続権をめぐり、アレクサンドルの弟子・一青(山下)と、アレクサンドルの一人娘・カミーユ(フルール)の2人が、国境を越えたワインテスト対決に挑んでいく様子が描かれる。

先日、第52回国際エミー賞の「連続ドラマ部門」の受賞が発表され、Hulu Japanの作品、ならびに本作で海外ドラマ初主演を務めた山下にとって、国際エミー賞初ノミネートにして“初受賞”という快挙となった。

受賞後には日本国内だけではなく、フランスのル・モンド紙でも「最も権威あるドラマシリーズ賞を受賞した」と伝えられ、さらにCNニュース、アメリカのバラエティ紙、ザ・ハリウッド・リポーターなど複数のメディアで報道。SNS上でも「国際エミー賞受賞、本当におめでとうございます」「山Pの今までの努力が報われてよかった!海外での活躍ファンとしてとても嬉しいです」など祝福コメントが多数寄せられた。

なお、Huluでは「神の雫/Drops of God」Season2が2025年に独占配信されることが決定している。
山下智久


■山下、自身の役柄について「心の中で揺れ動く感情を表現することがすごく大変だった」

「東京コミコン 2024」のステージに登壇した、山下、フルール、オデット監督の3人。まず山下が「たくさんの人に駆けつけていただけ、とても嬉しく思っています」と挨拶。日本のファンの前に初めて登壇したフルールは、ハートマークを作りながらリラックスした表情を見せる。そして「こんばんは、皆さん!」と笑顔で挨拶し、にこやかな雰囲気でステージがスタートした。

この作品の出演の決め手について山下は「日本の漫画を実写化するにあたって、大きくストーリーを変えたヒューマンドラマに、人としてたくさん学べることがあるんじゃないかと思ったんです。一人の人間をしっかりと見つめる良い機会で、一青のことをもっとよく知りたいと思いました。今回ぜひ出演させて頂きたいという気持ちだったので、携わることができて本当に幸せです」とコメント。一青はなかなか表情を出さないキャラクターだったそうで、「心の中で揺れ動く感情を表現することがすごく大変だったのですが、監督に導いていただき、多くの方に楽しんでいただける作品にすることができました」と明かした。

日本の漫画原作の作品に出演した感想について問われたフルールは、「ワインの漫画があるなんて思ったことがなかったので驚きました。漫画を読むことで多くのことを学び、発見がありました。感情の奥深さ、どのように感情を知るのか、ワインを飲むことによって私たちの体や心の記憶にどういった影響を与えるのかということも知ることができました」とコメント。

またオデット監督はキャスティングの決め手について問われると、「一青役は、山下さんがやりたいとおっしゃってくださった。山下さんの過去の作品を拝見していたこともあり、手を挙げてくださってとてもラッキーでした。フルールさんは会って2分後に、彼女しかいないと思った。原作は男性だったのですが、女性だけど、他のスタッフが何を言おうとも彼女に決めたいと思ったんです」と振り返った。

■山下、トロフィーが手渡され「重みがすごいです」

撮影秘話について話が及ぶと、山下は「いろいろな国で撮影の旅を行い、セットや実際にあるワイナリーを訪れたりしました。監督と美術さんが細部にまでこだわってセットを作り上げていることを肌で感じ、まるでアート作品のように思いました。撮影はもちろん大変でしたが、そんな空間で演技ができていることに興奮して、とてもやりがいを感じながらチャレンジできました。毎回良い驚きのあった現場でした」と充実感で溢れていたと語った。

フルールは記憶に残っているシーンとして「カミーユが最初にティスティングしないといけないシーンで、実はぶどうジュースを飲んでいたのですが、15~16回ほど撮影を繰り返したのでフラフラになってしまい、監督に最後にしてほしいと頼んだこともありました」と裏話を明かすと、監督はすかさず「本当のワインにすれば良かった!」とお茶目な掛け合いも披露。

そして、国際エミー賞の受賞について触れられると、おもむろに監督がリュックの中から金色に輝く国際エミー賞のトロフィーが取り出され、会場から溢れんばかりの歓声と拍手が巻き起こった。今回残念ながら、国際エミー賞の受賞式の会場に駆けつけることができなかった山下にトロフィーが手渡されると、「重みがすごいです。約10カ月間スタッフと一緒に撮影で様々な場を旅しながら、いろいろな試練を乗り越えて、心を一つ支え合いながら一生懸命に作品と向き合ってきました。それをこのように評価していただき、本当に幸せなことだと思います」と、改めて受賞の喜びを噛み締めていた。
(写真左より)山下智久、フルール・ジェフリエ、オデット・ラスキン監督


■山下、ワイン好きになり「撮影後にはセラーを購入」

Season2について問われたオデット監督は、「あまり多くのことは語れないのですが、実は朝5時まで撮影をしていたんです。その後1日会場いる山下はすごい体力と精神力の持ち主だと思いました」とハードスケジュールをこなす山下へ尊敬の念を口にした。そして、「Season2は新しい場所に行き、お互いの内面・外見も発見し合っていくという重要なシーズンです」と、見どころを紹介。

最後にワインが好きかという質問に、山下は「フランスでの撮影の休日では、友人に教えてもらったフランスワインを飲むようにしていました。撮影後にはセラーを購入して自分でもいろいろなワインを集めて、勉強するのが楽しみになりました」とこの作品がきっかけでワイン好きになったことを語った。

そしてフルールは、「父が料理人で、子どもの頃からワイナリーに連れて行ってくれていました。その頃からワインの香りが好きで、ワインへの感覚が研ぎ澄まされました」と役と重なるエピソードを披露していた。


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