【写真】監督がおもむろに取り出した「国際エミー賞」のトロフィーにビックリする山下智久&フルール・ジェフリエ「東京コミックコンベンション2024」(以下「東京コミコン2024」)が12月7日に千葉・幕張メッセで開催され、山下智久がシネマ・ステージ「神の雫/Drops of God」に共演者のフルール・ジェフリエ、そしてオデット・ラスキン監督と共に登壇し、トークを展開した。
■山下「この役に時間も気持ちも捧げました」
「神の雫/Drops of God」は、世界中で愛され、日本のワインブームにも火をつけた人気マンガ「神の雫」(作:亜樹直、画:オキモト・シュウ)を実写ドラマ化したもの。原作マンガの中心を担う男性キャラクター“神咲雫”をフランス人女性“カミーユ”に置き換え、山下が演じる聡明なワイン評論家“遠峰一青”を新たな主人公に設定。世界的ワインの権威アレクサンドル・レジェが遺した総額160億円におよぶ世界最大のワインコレクションの相続権を巡り、国境を越えたワインテスト対決に挑むカミーユと一青を細やかに描いたドラマとなっている。
山下は「この作品に出演することで、たくさんのことが学べると思いました。人間の奥にある感情も含めて、一人の人間をしっかりと見つめるいい機会だと思いましたし、彼(一青)の人生をもっと知りたいと思い、この役に時間も気持ちも捧げました」と本作に参加できた喜びと、作品・役柄と向き合った時の気持ちを語った。
カミーユを演じたジェフリエは日本のマンガが原作の作品に出演したことについて「まずマンガが原作というのでびっくりしました。しかもワインを題材にしたマンガがあることにも驚きました。実際に読んでみるととても面白くて、原作から大きな発見もありました」と答えた。
まさにハマり役の二人だが、ラスキン監督は「トモ(山下)に関しては、『この役をやりたい』と言ってくれたんです。それがすごくうれしかったですね。彼の出演作を見ていたので自ら名乗りをあげてくれたのはラッキーでした(笑)。じゃあ、主人公(カミーユ)はどうしようかとなった時、かなり時間がかかりました。でも、オーディションにフルールさんが来て、2分で『彼女しかいない』って思ったんです。エグゼクティブ・プロデューサーに『もう主人公を見つけたから』とすぐに伝えました」と、キャスティングの経緯を明かした。
■ラスキン監督が「国際エミー賞」のトロフィーを持参
撮影時のエピソードを聞かれた山下は「いろんな国にこの作品と一緒に旅をしていって、セットや実際にあるワイナリーで撮影をしました。一つ一つ細かい部分までアート作品のような場所で演技させてもらえることにすごく興奮しました。撮影は大変なこともありましたけど、やりがいを感じながらチャレンジすることができました」と振り返った。
ワインに関して、山下は「フランスの撮影が終わった後、小さなセラーを買って、そこにワインを集めるようになるくらい勉強するのが楽しいです」と、撮影を経てワイン収集を始めるほどハマったことも語った。
MCが、このドラマが「第52回国際エミー賞」の“連続ドラマ部門”を受賞したことに触れると、ラスキン監督はイスの横に置いていたリュックをおもむろに開け、中からトロフィーを取り出した。
トロフィーを手渡されると、ジェフリエは「すてき!」と言い、山下も「すごいね!」と驚きながら笑顔を見せた。山下は「約10カ月間、Season1をみんなでいろんな所に行って、いろんな試練を乗り越えて、心を一つにして支え合いながら一生懸命作品に向き合った結果をもらえてすてきなことだなと思います」と感慨深げ。ジェフリエも「主演した私たちだけじゃなくて、クルー全員に送られた賞だと思うので大きなことを達成できたと思っています」と喜びを語る。
気になる“Season2”について、ラスキン監督は「まだ多くは語れないけれど」と前置きをしながらも、「今朝5時まで撮影をしていました。なので、トモは今日一日ここにいるのですごいなと思った(笑)。Season2は新しい場所に行きます。この2人の人物がいろんな発見をしていき、関係性も変わっていくという重要なシーズンになっていきます」と打ち明けた。
Huluオリジナル「神の雫/Drops of God」のSeason1はHuluで配信中。Season2は2025年にHuluで独占配信される予定となっている。
◆取材・文=田中隆信
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