【写真】“ギョーカイ深堀りコネクション”のコーナーで話をうかがった梶裕貴
ハライチの岩井勇気がメインMC、徳井青空がマンスリーアシスタントを務め、DXTEENの寺尾香信、タレントで声優の石田晴香をゲストに迎えた「SHIBUYA ANIME BASE」#シブアニ(毎週金曜夜9:00~10:00ABEMAアニメチャンネル)#30が、ABEMAアニメチャンネルにて11月29日に生放送され、“ギョーカイ深堀りコネクション”の後編、声優の梶裕貴プロデュース「梵そよぎ」の特集を公開した。
■“ギョーカイ深堀りコネクション”
#30は、アニメ関連業界で働く人の仕事や人柄を深堀りする“ギョーカイ深堀りコネクション”のコーナーで、11月22日放送の #29に続き、梵そよぎというAIキャラクターに挑戦する梶のインタビュー後編として、今回は、AIと声優業界の未来について梶の思いが語られた。
梶は、近年の生成AIによる声の無断投稿、販売について「少し調べただけで、自分がしゃべっていない、歌っていない音源が出てくるのはおそろしいことだなと感じました。自分の声は、(声優として活動してきた)20年分の経験値から成り立っているものであり、加えて、スタッフ、クリエイターたちの愛や情熱、本当にさまざまなものが組み合わさって、初めて作品ができているわけで、それをただ“おもしろいから”という理由だけで、別のかたちでアウトプットしてしまうというのは、やはりリスペクトに欠ける行為なのかな、と」と自身の見解を語る。
そして、最終的に自身の声をAI化し販売にいたった経緯について、「AIはあくまで技術です。すべては使い方次第。それを間違えてしまうと誰かが傷つくことになります。でも、AIと声優の未来には、必ず素晴らしいものが待っていると僕は信じていますし、共存の道を探っていけたらな、と。“どういったやり方でAIをエンタメとして楽しんでいきますか?それを一緒に考えていきましょう”というのが、テーマのひとつとしてはありますね」と言う。
その根底には、「まず何よりも声優として、お芝居で何かを残したい。そこにプラスして、自分にしか作れないエンタメを模索していけたら。プレイヤー(声優)として、プロデューサーとして、どちらにも全身全霊で挑戦していきます」と今後について明かす。
■今後について
さらに、本インタビューでは、梶の今後についても深掘りしていく。
梶は自身が目指す理想について「幼い頃からアニメやゲームという文化が大好き。声優としてキャラクターたちと一緒に歩んできた時間や、そのなかでお世話になったすべての方々とのご縁がなければ、今の自分は間違いなく存在していません。自分が享受してきた素晴らしい文化を、今度はまだ誰も見たことのない新しいエンタメというかたちで次の世代につないでいけたら、これ以上、うれしいことはないと思います」と語る。
最後に「梶裕貴にとってエンタメとは?」と聞くと、「会話、ですね。作品ができたら終わりじゃなくて、誰かに見てもらって、聴いてもらって、感じてもらって、初めて生まれるものだと思うんですよ。それこそがエンタメなんだなっていうのを、僕自身、この『そよぎフラクタル』の活動をとおして、今、改めて実感しているところです」と力強くコメントした。
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