食べ物の好き嫌いや、勉強のこと、将来のこと……。子育てに不安や悩みはつきものなのかもしれません。
NHKのお料理番組『平野レミの早わざレシピ!』などで大活躍の、平野レミさん。幼少期からいままで、「ありのままの自分」で生きてきたと言うレミさんの人生哲学が詰まった一冊『私のまんまで生きてきた。』(ポプラ社)より一部をお届け。
今回は、『レミさんと子育て』についてです!
猫のお母さんに憧れて
おうちのソファで子どもたちと。(平野レミさん提供写真)
私が子どものころに、
猫が縁側で子猫におっぱいをあげてたの。
ものすっごくのどかで。
お母さんが幸せそうなのよ。
ああいうのをやりたいなあって思ったの。
お母さんまで嫌いになっちゃうかもしれない
にんじんやピーマンが嫌いな子どもは多いみたい。
うちの息子たちもそうでした。
「からだにいいんだから、食べなきゃだめ!」と叱りたいところですが、そういうやり方ではどうやらよけいに嫌いになりそう。
うっかりするとにんじんやピーマンだけでなく、ごはんのときにうるさく言う母親まで嫌いになっちゃうかもしれません。
ピーマンを好きにさせるには
私は考えました。ほめる作戦です。
幼稚園のお弁当に豆つぶほどのピーマンを少し入れて、先生に「今日、お弁当にピーマンを入れましたから、食べたらほめてやってください」と電話します。
先生も協力してくれました。
「先生にほめられたよ」と息子が報告すると、「えっ! すごーい。先生にほめられたんだって。お父さん、お父さんもほめてやってよ!」と私は大さわぎ。ほめられれば、明日もがんばって食べようとするでしょう。
次の日のお弁当には、ひとまわり大きなピーマンを。こうして息子たちをピーマン好きにさせました。
私だって、「おいしい」と言われたら張り合いがでて、もっとおいしいものを作ろうと思うのですから。
私の子育てのきほん
次男が少しずつ歩きはじめたころ。(平野レミさん提供写真)
当たり前だけど、人はみんな、それぞれ違います。うちの二人の息子にしても、同じ両親から生まれているのに、顔も性格も好みもぜんぜん違う。
だから、親が「こんな仕事を選んでほしい」なんて勝手なことを言っても期待どおりになることはあまりないし、たいていは迷惑がられるのがいいところ。
そんなわけで、私の子育てのきほんは、「外でのびのびと遊ばせて、ごはんをきちんと食べさせて、バタンキューと寝かせちゃう」ということ。これだけを守ろうとしてきました。
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この続きは、書籍でお楽しみください。
平野レミさん/料理愛好家、シャンソン歌手
料理愛好家、シャンソン歌手。主婦として料理を作り続けた経験を生かし、NHK「平野レミの早わざレシピ!」などテレビや雑誌などを通じて数々のアイデア料理を発信。また、レミパンやエプロンなどのキッチングッズの開発も手がける。2022 年、『おいしい子育て』(ポプラ社)で第9回料理レシピ本大賞エッセイ賞受賞。エッセイに『家族の味』『エプロン手帖』(以上、ポプラ社)、『ド・レミの子守歌』( 中央公論新社)など、レシピ本に『平野レミのオールスターレシピ』( 主婦の友社)、『平野レミの自炊ごはん』(ダイヤモンド社)など多数。最新刊、自身の人生哲学が詰まった言葉集『私のまんまで生きてきた。』(ポプラ社)好評発売中!
X(旧Twitter):@Remi_Hirano
(写真:平野レミさん提供構成:マイナビ子育て編集部)
※本記事は、『私のまんまで生きてきた。』著:平野 レミ/ポプラ社より抜粋・再編集して作成しました。
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