名作ロマンティックコメディ「ノッティングヒルの恋人」(1999)の脚本家リチャード・カーティスが、同作の続編が実現しなかった理由を明かした。
ジュリア・ロバーツとヒュー・グラントが主演した「ノッティングヒルの恋人」(ロジャー・ミッシェル監督)は、小さな書店を営む平凡な男性ウィリアム(グラント)とハリウッド女優のアナ(ロバーツ)が恋に落ちる物語。米IndieWireによると、カーティスはイギリスの伝統的なチャリティイベント「レッド・ノーズ・デー」に向けて「ノッティングヒルの恋人」の続編となる短編企画を考えたが、ロバーツからプロットにダメ出しをされたそうだ。その内容はアナとウィリアムが離婚するというもので、これをロバーツは「とてもお粗末なアイデア」だと一蹴したという。
「ノッティングヒルの恋人」についてはグラントが先日、ヴァニティ・フェア誌のインタビューで「彼女(アナ)が僕(ウィリアム)の家にいるとき、パパラッチが押しかけてきてドアベルを鳴らすシーンがあって、僕は彼女を引き留めずそのまま行かせるんだ。それって最悪じゃないか。これまでの恋人たちにも今の妻にも『なんで彼女を引き留めなかったの?頭おかしいんじゃないの?』と口をそろえて言われた。でも、どうしようもないじゃないか。そう脚本に書かれていたんだから。彼は本当にろくでもないやつだと思う」と語っていた。
ちなみに、カーティス監督・脚本の「ラブ・アクチュアリー」(2003)は14年後を描く短編「レッド・ノーズ・デイ・アクチュアリー」が2017年に製作され、オリジナルキャストが再結集した。カーティスは、脚本を手がけたNetflixの新作アニメ「あの年のクリスマス」が12月6日から配信スタートする。
【作品情報】
・
ノッティングヒルの恋人
【関連記事】
・
名画盗難事件を巡る感動の実話「ノッティングヒルの恋人」監督の長編遺作、予告&ポスター公開
・
ダー子が描いたあの名画がグッズ化!「コンフィデンスマンJP 英雄編」が人気アパレルブランドとコラボ
・
名画に魅せられた人々の欲望映すアートドキュメンタリー「レンブラントは誰の手に」監督、画商に聞く
写真:Moviestore Collection/AFL