【写真】大人っぽい表情も…!様々な姿を見せてくれる横溝菜帆
「トイ・ストーリー」「モンスターズ・インク」「リメンバー・ミー」など、数々の心温まる感動の物語を届けてきたディズニー&ピクサーの最新作「インサイド・ヘッド2」が、11月27日に配信された。どんな人の中にも広がっているカラフルでユニークな“感情たち”の世界を舞台にした長編アニメーションの続編で、主人公は頑張り屋さんの女の子・ライリー。日本版で声優を務めたのは横溝菜帆だ。1歳の頃から芸能活動を開始し、「義母と娘のブルース」(2018年ほか、TBS系)で幼少期のみゆき役に抜てきされ注目された横溝も、もう16歳の高校生。等身大の“思春期女子”を演じた横溝の活躍を振り返る。
■“ぎぼむす”のあの子、ニュージーランドへ留学中
2008年3月27日生まれの横溝菜帆。ドラマに映画、CM、舞台と幼い頃から芸能活動してきた横溝の芸歴は15年にもなる。10月28日のInstagramで「実は、ニュージーランドに留学しています」とつづり、語学習得のために留学中であることを写真と共に明かしている。
大人びた表情やポージングを見せたかと思えば、あどけなさも織り交ざっていて、まさに大人と子どもの中間地点を見せてくれるようなInstagramには「なほちゃん最近美しすぎね」「留学応援してるよーー」「その服どこのですか」「インサイド・ヘッド2見てきたよ」など、「Popteen」のクリエイターモデルを務めるだけあって同世代と思われるファンからのコメントも多数寄せられている。
幼い時から存在を知っている子というのは、身近な友達のように感じられたり、年代によっては姪っ子や孫のようにかわいく映るもの。見た目も内面もぐんぐん成長している姿というのは、自然と応援したくなる気持ちを呼ぶ。
■有名女優の“幼少期役”も多数担当
そんな横溝の経験値は子役トップ級である。大河ドラマ「平清盛」(2012年、NHK総合ほか)の滋子(成海璃子)の幼少期役や、「精霊の守り人」(2016年ほか、NHK総合ほか)のバルサ(綾瀬はるか)の幼少期役、連続テレビ小説「スカーレット」(2019年、NHK総合ほか)の照子(大島優子)の幼少期などキャリアを重ねていった。
そして“ぎぼむす”こと「義母と娘のブルース」のみゆき役は、母を亡くし、父の再婚相手である亜希子(綾瀬)と義理の母娘になっていく小学生という役柄で大きな反響があった。新しいお義母さんのことは嫌いではないけれど、抵抗したい気持ちと葛藤してトゲトゲした態度をとってしまうという演技力を求められる役柄だったが、感情の波や愛らしさも見事に表現して一躍人気に。「君と世界が終わる日に」(2021年ほか、日本テレビ系ほか)では、主人公・響(竹内涼真)と一緒に放浪する少女・結月を演じた。
■思春期から追加される新しい感情に戸惑う主人公役
たくさんの役を演じることや仕事の経験そのものが、横溝の心も大きく成長させたことだろう。「インサイド・ヘッド2」で演じたライリーは、前作よりちょっぴり大人になり高校入学を控えた14歳の女の子。
思春期真っただ中で、親友とのすれ違いや将来への心配から感情の嵐が訪れるということで、ライリーの中で“思春期警報”が鳴り響く。彼女の幸せを子どもの頃から見守る感情のヨロコビ、カナシミ、ムカムカ、ビビリ、イカリの前に、“大人の感情”シンパイ、イイナー、ダリィ、ハズカシが現れるところから物語が始まる。
これは大人になった“元子どもたち”にもとても共感できる話だ。思春期になってから自分が変わってしまったんじゃないかというほどに人の目が気になったり、自分のやることなすことに自信がなくなったり。頭の中でハズカシが台頭したり、シンパイが暴れ回っていたりしたのだなというのが作品を見れば実感できることだろう。他人の境遇を“イイナー”となる日も、やる気がすべて低迷し“ダリィ(怠い)”となる日は誰にでもある。
ライリー本人はまだ揺れ動く感情のコントロールが効かない年代。憧れのホッケー選手の前で調子に乗り過ぎたり、それを恥じたりと感情はジェットコースター状態だ。横溝は声だけでその感情の起伏を表現しなくてはいけないわけだが、とても器用さを感じた。ここではこの感情、この慌てた感じ、などとハッキリ理解して演じている上に、若さハツラツとした声が乗っかるためスッと聞きやすいなじむ声である。
芸歴15年で、場数を踏んできた彼女が見てる世界は、もはや子どもではないのかも。これから先も、酸いも甘いもかみ分け、たくさんの感情を頭に住まわせた横溝の未来が楽しみである。
「インサイド・ヘッド2」は、ディズニープラスで見放題独占配信中。
◆文=ザテレビジョンシネマ部
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