【写真】一目惚れ…乱馬にお姫様抱っこされる小太刀
高橋留美子原作の完全新作テレビアニメ「らんま1/2」(毎週土曜深夜0:55-ほか、日本テレビ系/放送直後よりNetflixにて独占配信)の第6話が11月9日に放送された。「黒バラの小太刀」こと、九能小太刀が初登場。1989年版のアニメで小太刀を演じた島津冴子からバトンを受け継いだ佐倉綾音の声や演技に視聴者から絶賛の声が相次いだ。(以降、ネタバレを含みます)
■「らんま1/2」
原作は、1987年から1996年まで「週刊少年サンデー」(小学館)で連載されていた高橋留美子による同名漫画。水をかぶると女の子になってしまう呪いをかけられた早乙女乱馬と、その許婚・天道あかねが繰り広げるドタバタ格闘ラブコメディだ。
最初のTVアニメが1989年から1992年にかけて放送。劇場版アニメやOVAも制作されたほか、2011年に日本テレビで賀来賢人、新垣結衣、夏菜で実写ドラマ化された。そんな「らんま1/2」が約32年ぶりに完全新作アニメ化。「呪術廻戦」や「チェンソーマン」などの人気アニメを手がけたMAPPAが制作を務める。
■もはや不審者!? 一癖も二癖もある女性キャラが初登場
物語の中心となるあかね(CV:日高のり子)と乱馬(CV:山口勝平)はもとより、出てくるキャラクターがことごとく個性的な本作。硬派な雰囲気で黙っていればかっこいいのに、ちょっとズレていて惚れた女には一直線の九能(CV:杉田智和)、おっとりしているけど、実は骨接ぎの名手で侮れない東風(CV:森川智之)、乱馬を地の果てまで追ってくるけど、方向音痴で迷子になる良牙(CV:山寺宏一)など、見た目からは想像もつかないギャップを持っているキャラクターが多い。
第6話で初登場となった小太刀(CV:佐倉綾音)もその一人。彼女は聖ヘベレケ女学院の新体操クラブに所属しており、「黒バラの小太刀」を名乗っている。そんな小太刀の闇討ちに遭って全員負傷させられた風林館高校新体操クラブの部員たちから助っ人を頼まれたあかねは、一週間後に行われる格闘新体操の対抗試合に代表選手として出場することに。
格闘新体操は、新体操の道具と技で両校の代表が対決するという架空の種目。あかねは「あんたたちの敵はとってあげる!」と息巻いたものの、新体操に関しては全くの素人。道具もうまく扱えず、苦労するあかねを見かね、良牙が指導を買って出る。
乱馬を追いかけて中国に渡った先で、呪泉郷の黒豚溺泉に落ち、水をかぶると黒い子ブタになるという特殊体質になってしまった良牙。そのことを知らないあかねは中身が良牙の黒ブタに“Pちゃん”と名付けて可愛がっており、夜も一緒に寝ている。
良牙もすっかりあかねに懐いている様子で、夜まで新体操の練習に付き合った後、「なかなかのリボンさばきだった。すぐに上達すると思う」と優しい言葉をかける。クールに振舞っているが、恥ずかしそうに頭を掻く仕草がなんとも愛らしい。夜はさも当たり前のようにPちゃんの姿になって、あかねの寝室に潜り込もうとする。そんな良牙に対抗意識を燃やす乱馬。
二人が言い争っていると、天道家の門前に小太刀の姿が…。暗闇に佇むレオタード姿に、左手にハンマーを持ち、口にはバラを加えた小太刀はどう見ても不審者。たまたま遭遇した近所の人たちが早足で通り過ぎていく描写も。さらにシーンが変わると、あかねの天井にピタッと張り付いている小太刀。これには視聴者も「小太刀ちゃん不審者すぎんか???」「夜中に門前でコート下からレオタード出てきて天井に張り付いてるのは流石に悲鳴でた」「やべぇ女が多い中でも筆頭でやばい小太刀さんw」と総ツッコミだった。
■佐倉綾音が小太刀役で新境地を開く
そんな小太刀は乱馬にお姫様抱っこされて一目惚れ。花束にしびれ薬を仕掛け、乱馬を弱らせて押し倒すとキスを迫る。さらには翌日、学校にまで押しかけて交際を迫る小太刀。この一つのことに夢中になると、周りが見えなくなる感じと、目的のためなら手段を選ばない強引さ……。初見の人も“誰か”とかぶると思ったのではないか。
そう、彼女は九能の妹。九能が女装したら、ほぼ一緒になりそうなくらい容姿が似ているのはもちろんのこと、性格もそっくりだ。しかし、本人たちは全く自覚がないのが面白いところ。対抗試合であかねと乱馬を賭けて戦うと宣言し、高笑いしながら去っていく小太刀。そんな妹を見て、「とんでもないヘンタイ女」と呆れる九能だが、あかねと女らんま(CV:林原めぐみ)に堂々と二股をかけようとしている九能も大概ヘンタイである。
さらには「あいつは陰険で執念深く、気立てが悪いが根もひねくれている」と妹に対して辛辣。たしかに小太刀は気高いお嬢様キャラかと思いきや、試合前に相手に奇襲を仕掛けて潰す卑怯なところもある。だが、本人はあくまでも目的に向かってまっすぐで悪いと思っていない。陰険ではあるかもしれないが、ジメッとした陰湿さがなく、どこまでもぶっ飛んでいるから見ていて面白い。
そんな小太刀を1989年版のアニメで演じたのが、島津冴子。同じく高橋留美子の少女マンガ原作のTVアニメ「うる星やつら」で主人公・諸星あたるのガールフレンドである三宅しのぶも演じている。「男なんてー!」というセリフが有名で、ラムにデレデレするあたるにヤキモキするあまり怪力を発揮することもあるが、基本的にはいい子で声もおしとやか。そこから一転、島津は小太刀役で振り切った演技を見せ、視聴者を楽しませた。
そんな島津からバトンを受け継いだのが、佐倉綾音。佐倉といえば、「五等分の花嫁」の中野四葉役や「僕のヒーローアカデミア」麗日お茶子役など、ハリがあってとびきり元気な声が印象的だ。しかし、今回は独特の艶感がある声で小太刀の変態性を表現。ハイテンションでコミカルな演技も見事にこなし、視聴者からも「あやねるの小太刀が良すぎるな」「佐倉綾音さんってこんな声も出せるんか〜」「違和感ないどころか完全に小太刀だった」「見事な変態っぷり」と大絶賛だった。
※日高のり子の高は、正しくは「はしごだか」
■文/苫とり子
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