超☆社会的サンダル、大森靖子との対バンに夢叶う! 熱気で溢れた『オニザワマシロ生誕祭』をレポート

超☆社会的サンダル

超☆社会的サンダル、大森靖子との対バンに夢叶う! 熱気で溢れた『オニザワマシロ生誕祭』をレポート

11月29日(金) 20:00

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Text : 西澤裕郎Photo:汐留シユ

超☆社会的サンダルが2024年11月22日(金)、『オニザワマシロ生誕祭』を東京・渋谷 CLUB QUATTROにて開催した。同イベントは、ボーカル&ギターのソングライター・オニザワマシロの生誕イベントとして開催されたもの。ゲストには超歌手の大森靖子が出演。寒くなってきた東京の気温とは真逆に、熱気で溢れた同ライブをレポートする。

11月22日は、超☆社会的サンダルのボーカル&ギター、オニザワマシロの誕生日だ。昨年の同日にも生誕イベントが行われたが、そのときのタイトルは、『生前葬』。会場となった下北沢BASEMENTBARには、10代後半から20代のお客さんが数多く集まっていた。そこから1年。会場のキャパは、倍以上の渋谷CLUB QUATTRO。ゲストには、ミュージシャンの大先輩である大森靖子が出演する。この1年間で、超☆社会的サンダルへの注目がさらに高まっていることが目に見えて分かる生誕祭となった。また、この日の転換BGMは、銀杏BOYZの「17才」やHakubi「17」など、17歳をテーマにした楽曲が流れていた。

19時35分。ステージにひとり登場した大森靖子は、「オニザワマシロちゃん、誕生日おめでとう!」と叫び、アコースティックギターをかき鳴らすと、「PINK」でライブをスタート。圧倒的なエネルギーに、会場いっぱいの観客たちの目と耳は大森に釘付けになる。

大森靖子

この日、ステージにはイルカの風船や傘を使ったクラゲの装飾が手作りされていた。大森は、「私もQUATTROで大きいワンマンライブをインディーズ時代にやったことがあるので、そのときの装飾とも似ていて、なんかいいなって思ったりしています。こういうステージを作って呼んでくださって本当にありがとうございます」と感謝を伝えた。そして、オニザワが大森に影響を受けたことから、この日ゲストに呼ばれたという経緯を話し、「自分のやってきたことが意味あるんだなと思えて、すごくうれしいんですよ。こうやって後輩のミュージシャンが呼んでくれることって」とうれしさを伝えた。

ライブ中盤の「非国民的ヒーロー」「VOID」では、観客たちから合いの手的なコールが起こる。その熱量も非常に高い。さらに、「お前が一番かわいいよ」というコール&レスポンスが始まり、続いて「マシロが一番かわいいよ」「靖子が一番かわいいよ」というコール&レスポンスをそれぞれ行うと「絶対彼女」へ。後半には、「絶対女の子絶対女の子がいいな」「絶対彼女」と女子、男子、全員と合唱をした。

MCでは、この日が「いい夫婦の日」であることに触れ、元旦那のピエール中野から「新しく出したヘッドフォンの宣伝を息子としてくれたら、この間のディズニー代無料にするよ」と言われたが、息子に嫌だと断られたと語り、会場は笑いに包まれた。そのまま始まった「超新世代カステラスタンダードMAGICマジKISS」では、本来「イヤホン」という歌詞を、ピエール中野監修の「ピヤホン」と替えて歌うユーモアセンスを見せた。そして、先ほどのMCで一番笑っていたのがピエール中野だったと大森は語り、元夫婦の現在の関係性が垣間見えるような瞬間となった。

ライブ終盤の最終曲「死神」は、さらに圧巻。ギターを背に抱えて歌い、そのままギターを持ち上げステージ床に置き、マイク一本で歌う大森。数百人集まった観客たちをギター1本とその歌声と表現で圧倒した。「すべての命のうごめきをミュージシャンがステージで歌っていく限り、あなたの人生をあなたらしく。それを約束してくれたら、きっときっとどんなに死にたくなっても、またこうやってここで会えると思っています。また会いましょう! 超歌手・大森靖子でした」と語りステージを後にした。

約20分の転換を経て暗転。赤いスーツに身を包んだドラムの林田翔馬が特大のクラッカーを鳴らし、グレーのスーツのタケマスター、青いTシャツのベースのふじお、そして、白いドレスに身を包んだオニザワマシロが登場すると、悲鳴にも近い大歓声が起こった。お馴染みのレッド・ホット・チリ・ペッパーズの「アラウンド・ザ・ワールド」のイントロを鳴り響かせ、観客たちが一気にステージ前方に詰め寄ると、爽やかなギターロック「ほんとの明日」へと転換。1曲目にしてオニザワは客席にダイブしながら歌う。のっけからテンションは最高潮だ。オニザワもギターを持つと、足立区出身であることを語り「City girl」へ。ミラーボールが回る中で、ミドルテンポのダンスチューンを妖艶に歌った。続けて、ギターリフが特徴的な「魚を追いかけて」、ふじおのきっかけの言葉から始まった「熱中症」と4曲を続けてパフォーマンス。

オニザワマシロふじお

MCでは、オニザワからバトンを受けたドラム林田が物販の話をする。林田の強い願いが叶い、ラバーキーホルダーを作ったことを語る前で、オニザワは赤ワインのボトルをごくりと飲み込む。そのままボトルを渡されたふじおも一煽りし、ふたりはハイタッチ。きつそうなふじおを見て、さりげなく水を渡すタケマスター。それぞれ別の方向を向いているようでお互いを気遣っているのが微笑ましい。オニザワは昨晩、物販用のチェキを印刷しているときだんだんうれしくなってきて、一周回ってゲロを吐いた、と語り笑いをとった。

そして滅多にライブではやらないというレア曲「ホームラン」、12月11日(水)にリリースする全国流通盤CD 1st EP『君の飼い犬は、可愛くて最悪。』より「チチンプイプイプイ」「バカマ●コあかり」を演奏。そのまま、高校1年生のとき、オニザワとふじおしかメンバーがいなかったときに書いた歌詞について語った。スタジオで男を連れて入ってきたピチピチのスキニーのユナちゃん。自分の500倍、1000万倍もかわいかったユナちゃん。そんな彼女に一生勝てないと思い、新松戸までの電車で泣きながら書いた曲。そこから数年経ち、この日、大森靖子と対バンできていること、大森に挨拶しに行ったときを含め4回泣き、その度に化粧を直したことを語ると、客席から「かわいい!」とオニザワへの熱い声援が起こった。「あの頃のオニザワマシロ、生きていてくれてありがとうございます。ユナちゃんになんか負けなくてありがとう!」とオニザワが叫ぶと、超☆社会的サンダルの代表曲「可愛いユナちゃん」へ。メンバーだけでなく、観客たちも、全身全霊でサビの「ユナちゃん!」というパートを叫んだ。

再びのMCでは、オニザワがアルバイトしているラーメン屋を辞めること、シカゴから来ている友達を客席に見つけて声をかけたりと自由なMCを繰り広げた。そして、来年4月から全国ツアーを回ること、ファイナルは東京初ワンマンだと林田が語ると大きな歓声が会場を包んだ。オニザワは「こんなに誕生日が楽しいって知らなかった」と、観客たちへの感謝を、たくさんの言葉を紡ぎながら語りかけた。さらに、この日、高校のとき唯一いいと言ってくれた先生が来ていることや、大森と対バンできたことを語り、夢が叶ったと語った。観客に向けて、「君がいればいいんだよ」とひとりひとりが大切であることを語ると、1st EP収録曲「フランス料理」を披露し、「私はまだまだまだSEVENTEEN」と「17」をダイブしながら熱く歌い、約50分に渡る本編は幕を閉じた。

タケマスター林田翔馬

すぐに沸き起こるアンコールの拍手。ステージに現れたのはオニザワの妹!? 観客たちが驚く中、「お姉ちゃん、着替えているのでお待ちください!」と語り、笑いを誘った。そして、新たなセーラー服に着替えて再登場したオニザワは、改めて大森への思いを語った。
「私は大森さんのことが、すごくずっと好きだったんです。高校時代、ずっと友達がいなくて。ずっと学校をさぼってカラオケで大森さんを歌っていました。中学2年生のオニザワマシロ、生きていてくれてありがとう。あの頃の私、死なないでくれてありがとう。そういうときに、死にたい夜を越えた歌を、私と一緒にずっと越えてくれた歌を歌います」
そう語ると大森の「絶対彼女」をひとりで感情を込めてカバー。思いが滲み出るくらい感情を込めて歌い上げた。

楽曲を歌い終え、オニザワがメンバーを呼ぶと、突然ハッピーバースデーの楽曲が流れ、メンバーがケーキを持ってサプライズ登場。大きなクラッカーを鳴らし、オニザワの誕生日を再びお祝いをした。ステージ上で赤ワインを飲み干したオニザワは、ふじおとタケマスターの頬にキス。林田にも感謝の気持ちを伝え、妹も呼び込みハグをするなど、超☆社会的サンダルらしい誕生日ならではの幸福感に包まれた。そして最後は、新曲「乙女の祈り」を勢いそのままに歌い、この日2度目となる「17」へ。オニザワはダイブをしながらも全力で歌い上げ、『オニザワマシロ生誕祭』は大団円を迎えた。

超☆社会的サンダル

会場のキャパや、大森靖子の出演だけでなく、1年前の『生前葬』とはまったく違う観客たちの熱い熱に包まれた今年の『オニザワマシロ生誕祭』。途中、夢を全部叶えたと言いながらも、「あとひとつ」と語っていたオニザワ。その夢に来年の生誕祭ではどれだけ近づいているのか、はたまた叶っているのか、超☆社会的サンダルの未来に対する期待がさらに高まるハッピーな生誕祭であった。

<公演情報>
『オニザワマシロ生誕祭2024「不幸であればあるほどに」』

11月22日(金) 東京・渋谷CLUB QUATTRO
出演:超☆社会的サンダル / 大森靖子

【セットリスト】

■大森靖子
01.PINK
02.パーティードレス
03.ハンドメイドホーム
04.ミッドナイト清純異性交遊
05.マジックミラー
06.family name
07.非国民的ヒーロー
08.VOID
09.絶対彼女
10.超新世代カステラスタンダードMAGICマジKISS
11.光のない方へ
12.TOKYO BLACK HOLE
13.死神

■超☆社会的サンダル
01.ほんとの明日
02.City girl
03.魚を追いかけて
04.熱中症
05.ホームラン
06.チチンプイプイプイ
07.バカマ●コあかり
08.可愛いユナちゃん
09.フランス料理
10.17

ENCORE
11.絶対彼女 (オニザワ 弾き語りcover)
12.乙女の祈り (新曲)
13.17

<リリース情報>
1st EP『君の飼い犬は、可愛くて最悪。』

12月11日(水) リリース
価格:1,000円(税込)

【収録曲】
01.バカマ●コあかり
02.チチンプイプイプイ
03.フランス料理

■リリースCD購入者超☆特典情報
購入者先着特典:超☆下敷き

<ツアー情報>
『超☆社会的サンダル「あゝ、私もいつかはCity girl」TOUR』

2025年4月6日(日) 宮城・FLYING SON
2025年4月13日(日) 北海道・VyPass.
2025年4月18日(金) 福岡・INSA
2025年4月29日(火・祝) 愛知・CLUB UPSET
2025年4月30日(水) 大阪・LIVE HOUSE Pangea
2025年5月6日(火・祝) 東京・新宿LOFT
※各公演ゲストあり・東京のみワンマン公演

【チケット情報】
前売:3,000円(税込)
学割(高校生以下):2,500円(税込)
※ドリンク代別途必要

■チケット超☆最速先行(超☆特典付)
11/29(金)20:00〜12/22(日)23:59まで
https://w.pia.jp/t/super-social-sandal/

<関連情報>
超☆社会的サンダル 公式サイト:
https://lit.link/supersocialsandal

大森靖子 公式サイト:
https://oomoriseiko.info/

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