性的虐待されたとして告発した元婚約者エヴァン・レイチェル・ウッドに対し、名誉棄損で訴訟を起こしていたマリリン・マンソンが、訴えを取り下げ、エヴァンの弁護士費用を負担することで合意したことがわかった。
【写真】エヴァン・レイチェル・ウッドの告発と、マリリン・マンソンの反論投稿
Varietyよると、マンソン(本名ブライアン・ワーナー)は2022年3月に、エヴァンとアーティストのイルマ・ゴアが、彼の「音楽及びテレビ、映画における成功」を妨害するために「レイプと虐待の加害者である」という「陰謀」を繰り広げたと主張。さらに、FBI捜査官になりすまし「捜査官のものとする偽造の手紙を送り、ワーナーに対する捜査が進められており、“被害者”とその家族が危険に晒されていると虚偽の印象を与えた」と訴えていたそうだ。
エヴァンの弁護士チームが訴訟の却下を申し立てたところ、裁判所は2023年にこれを認め、彼女の弁護士費用をマンソンが負担するよう命令。マンソンはこれを控訴し、秘密保持契約と、エヴァンによる「双方が納得できる」声明の発表を求めていたが、裁判所がこれを退け、現地時間11月19日に、エヴァンの弁護士費用およそ32万7000ドル(約5087万円)を支払うことに決まったようだ。
「マリリン・マンソン、本名ブライアン・ワーナーは、彼を訴えた人達の信用を落とそうと目論み、また地に落ちた自身のキャリアを立て直すべく、宣伝行為としてウッドさんを訴えました。ですが、ウッドさんを黙らせ、恐怖を与えようとした彼の試みは失敗に終わりました」とエヴァンの弁護士が声明を発表。「裁判所が明らかにした通り、ワーナーの訴えは愚かで無益です。訴訟を取り下げ、ウッドさんに裁判費用全額であるおよそ32万7000ドルを支払うとワーナーが決めたことは、その裏付けに他ならなりません」とした。
エヴァンは彼女が19歳だった2007年ころからマンソンと交際。2010年に婚約し、7ヵ月後に破局した。以前から性的虐待を受けた経験があることを公表していたが、2021年にインスタグラムを通じて、「わたしを虐待した人物の名前は、ブライアン・ワーナー。マリリン・マンソンとして世に知られる人物です。彼は私がティーンエイジャーの頃から手なずけ始め、何年にもわたって恐ろしく虐待しました」と公表。もう恐れる人生を終わりにすると心に決め、新たなる被害者が出る前に知らしめたかったと決意を明かし、「沈黙を辞めた被害者たちと共に立ち上がります」と綴っていた。
彼女の告発を皮切りに、『ゲーム・オブ・スローンズ』などに出演するエスメ・ビアンコら10人以上が被害を告発。一連の告発を受け、マンソンは所属レーベルやタレントエージェントから契約解除を言い渡されている。
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