今年12月31日に放送される『第75回NHK紅白歌合戦』の出場者が発表され、その中で菅田将暉さんの弟であり、アーティストのこっちのけんとさんの初出場が報じられて話題になっていました。
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「菅田将暉の弟」として生きてきた苦悩も音楽活動の糧に
こっちのけんとさんは、大学時代からアカペラ活動を行っており、過去にはRADWIMPSのバックコーラス隊として紅白歌合戦に参加した経験もあります。2022年8月に自身初となる楽曲「Tiny」をリリース。同年12月にリリースしたセカンドシングル『死ぬな!』がヒット。
今年リリースした『はいよろこんで』はYouTubeのMV再生数が1億回超え、TikTokを中心に同曲のダンスを踊る動画がトレンドになるなど、今年の活躍が評価されての紅白初出場となりました。
そんなこっちのけんとさんですが、兄は俳優の菅田将暉さん、弟は同じく俳優の菅生新樹さんで、3兄弟の真ん中です。
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自身が中学生のときに兄が『仮面ライダーW』(テレビ朝日)で俳優デビューしていることから、思春期の頃から兄との比較に悩んできたことも赤裸々に明かしている、こっちのけんとさん。有名俳優の弟として経験した辛かった過去も、現在の音楽活動に反映されていることがたびたび話題になっています。
今回、紅白初出場の報道では当然のように「菅田将暉の弟」という見出しがニュースタイトルに躍っていました。しかし、こっちのけんとさんを以前から知っているファンからは「菅田将暉の弟だから紅白に出られたのではなく、本人の活躍があったからこそ」、「ちゃんと名前で報道してほしい」という反応が続々。
「菅田将暉さんの弟」として苦悩した経験を糧に努力してきた音楽活動が、兄の名を借りることなく評価されて紅白歌合戦という大舞台で花開く。そんなこっちのけんとさんには今後の活動も含めて多くの人が注目しています。
有村藍里は外見コンプレックスや整形も明かして女性支持増
こっちのけんとさんのように、兄姉弟妹がすでに有名人となっている”きょうだいタレント“は少なくありません。
そんなきょうだいタレントは親が有名人である2世タレントとはまた違った生き残り方が求められるでしょう。年齢も活動時期も近いので、すでに売れているきょうだいとの世間からの比較がより明確だからです。
いかに世間が認識するきょうだい間の違いや比較を、自身でも認識して武器にしていくことでファンがつきやすいとも言えるのではないでしょうか。
たとえば女優の有村架純さんの姉である有村藍里さん。藍里さんは妹よりも先に芸能デビューしていたものの、妹の活動に迷惑をかけまいと「有村架純の姉」であることは明かしていませんでした。しかし事実が報道されると、姉妹であまり似ていない容姿のことが世間からは注目されるように。
その後、藍里さんは顎の骨を削るなど大掛かりな美容整形を受け、その様子が『ザ・ノンフィクション』(フジテレビ)でも放送されます。整形前から可愛らしかったものの、整形後は「すごく可愛くなった!」としてメディア露出も増えました。
今ではSNSなどを通して国民的女優の妹と比較されることや外見コンプレックスのみならず、美容整形の施術箇所に関してもオープンにしている藍里さん。
誰かと容姿を比較されることや可愛くなるための努力を発信してくれる藍里さんに、女性からは共感や応援の声が多いのも納得ではないでしょうか。
兄とはまったく違うフィールドに行った、たけうちほのか
また、最近頭角を現しているきょうだいタレントと言えばたけうちほのかさんです。
たけうちさんは俳優の竹内涼真の妹。たけうちさんは「国民的イケメン俳優を兄に持つダメ妹」キャラとしてバラエティタレントの道を突き進んでいます。
それまではインスタグラマーやモデルといった肩書きで活動していましたが、たけうちさんが注目されたのは深夜バラエティ番組『ゴッドタン』(テレビ東京)。
同番組でたけうちさんは芸人顔負けの顔芸や体を張ったモノマネなどを披露して、大爆笑をかっさらっていました。今では恋愛や下ネタなどの話も難なくこなし、バラエティタレントとして高い対応力を見せています。
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「あの竹内涼真の妹で可愛い子なのにこんなバカなことをしている」というギャップは、テレビ局側もとても使いやすいでしょう。
“竹内涼真の妹”としてお高く止まってもいいはずなのに、飾らない性格や「もっと売れたい!」「テレビに出たい!」と貪欲なチャレンジ精神を出し続けているたけうちさん。
「兄には演技では超えられないから別のことなら超えられるかな」とも語っていました。きょうだいとまったく別のフィールドに身を置くというのも、きょうだいタレントとしてのサバイブ術かもしれません。
比較がつきまとう、きょうだいタレント
すでにきょうだいが売れていると、同じように芸能界で頑張ろうと思っても常に世間からは比較がつきまといます。
しかし、その比較を自分の中で消化し、ときには比較される苦悩を正直に発信しながら自分なりの個性を表現した先に、きょうだいを超える人気や活躍が得られるのではないでしょうか。
<文/エタノール純子>
【エタノール純子】
編集プロダクション勤務を経てフリーライターに。エンタメ、女性にまつわる問題、育児などをテーマに、 各Webサイトで執筆中
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