11月22日(金) 4:10
近年、いわゆる「ゲーム機」の高額化が止まらない状況です。11月7日に発売された「PS5 Pro」は、本体のみで「11万9980円」という希望小売価格になっており、インターネットを中心に大きな話題となりました。改めて「PS5シリーズ」の価格を整理してみると、表1のようになります。
表1
商品ラインナップ | メーカー希望小売価格(税込み) |
---|---|
PS5(ディスクあり通常版) | 7万9980円 |
PS5 デジタル・エディション | 7万2980円 |
PS5 Pro | 11万9980円 |
出典:ソニー・インタラクティブエンタテインメント「PlayStation 5本体ラインナップ」
「PS5 Pro」を始めとした近年のゲーム機がなぜここまで高額かというと、高画質で大迫力のゲーム体験を実現するため、高性能なパソコンに匹敵するようなハードウェア性能を持っているからです。以前の「ゲーム機」のイメージで捉えると驚くかもしれませんが、「高性能パソコン」と同じだと考えると納得できる方も多いのではないでしょうか。
また、ゲーム機自体の高性能化以外にも、原材料費や部品価格の高騰、物流コストの上昇、国際的な為替の変動なども大きく影響しているため、ゲーム機の高額化は今後も続いていく可能性もあるでしょう。
近年のゲーム機は高性能パソコンとほぼ同等ということは、「パソコンでゲームをやればいいのでは?」と考える方もいるかもしれません。
特に、最近はゲームプレイに最適化されたパソコンも人気を集めており、それがいわゆる「ゲーミングPC」という存在です。
パソコンというと高価なイメージですが、ミドルスペック程度のものであれば「PS5 Pro」とあまり変わらない価格で購入できるモデルも少なくありません。表2では、大手パソコンメーカーが販売する「ゲーミングPC」を参考に、「PS5 Pro」と価格を比較してみました。
表2
モデル | 販売価格 |
---|---|
PS5 Pro | 11万9980円 |
ゲーミングPC(デスクトップPC)A | 11万9900円 |
ゲーミングPC(ノートPC)B | 12万3470円 |
※参考資料を基に筆者作成
ご覧のように、「PS5 Pro」とあまり変わらない価格で購入できる「ゲーミングPC」もあります。ただし、今回挙げたゲーミングPCはあくまでミドルスペックのモデルで、「PS5 Pro」のようなハイスペックモデルではない点に注意が必要です。
もちろん通常のゲームプレイに何ら問題はありませんが、最新鋭の超高画質ゲームなどをプレイする場合は、画質設定などを落とす必要があるかもしれません。
「PS5 Pro」とあまり価格が変わらないモデルもあるとはいえ、「ゲーミングPC」は高価な買い物です。結局「ゲーム機」と「ゲーミングPC」のどちらを購入すべきなのでしょうか。
「PS5 Pro」を始めとした「ゲーム機」のメリットは、手軽に高画質のゲームを遊べることです。近年の「ゲーム機」は高価ですが、当然価格に見合った性能は持っています。例えば「PS5 Pro」と同等のクオリティーでゲームをプレイしようとすると、より高価なゲーミングPCが必要となる可能性も考えられます。
一方、「PS5 Pro」はゲーム機なので、当然ゲーム以外の用途は限られてくるでしょう。よってPCと比較すると汎用性が低いのはデメリットといえるでしょう。
「ゲーミングPC」のデメリットは、最新鋭のゲーム機と同等の性能を実現しようと思ったらコストがかかるということです。ある企業の調査によると、「PS5 Pro」と同等性能のパソコンを購入する場合、20万円近い費用が必要だという話もあります。コスパだけで考えたら、ゲーム機が優勢かもしれません。
一方、「ゲーミングPC」はパソコンなので、ゲーム以外のさまざまな用途に活用できます。性能を求めると高価ですが、「ゲーム機」より汎用性が高いのは「ゲーミングPC」の大きなメリットかもしれません。
今回は「ゲーム機」と「ゲーミングPC」について解説しました。コストだけで考えたらゲーム機が優勢ですが、ゲーミングPCには汎用性があるでしょう。必修化された「プログラミング学習」にも活用できるため、お子さまに「ゲーム機」をねだられたら少し奮発して「ゲーミングPC」を購入するのも一つの選択です。
ソニー・インタラクティブエンタテインメントPlayStation 5本体ラインナップ
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
【関連記事】
【要注意】「料金が未払いです」→「どうせ架空請求」と無視してたらまさかの「放置NG」だった!?